11月歌舞伎座『吉例顔見世大歌舞伎「十三代目市川團十郎白猿」』
襲名披露公演も今日で1週間が終わりました。そして明日は休演日です。

コロナのせいと働き方改革のお陰で公演中の休演日と云うのが当たり前に
なって参りました。 

できればもっと若い頃に欲しかったなあ~、って贅沢ですね(笑)

今月は出番が早いので昼の部の「勧進帳」や夜の部の演目まで
いる事が出来ません 

そのため、自分の出番あたりのお話しかできない事を申し訳なく思います。

ですが「祝成田櫓賑」のお話はたくさん書かせて頂きます。


昨日の「吉原被り」の結び方ですが、今回は結んでおらず三枡と
成田屋さんの紋の柄がよく見える様に糸で留めておりました。




昨日掲載すればよかったのですが、○○の知恵はあとから・・・と
今日気がつきました(笑)

今回は糸で留めてございますが本来は結んであると云う事です。

 



さて浅葱幕前の私、瓦版売りと町人たちが引っ込みますと、
木挽町の芝居前の場となり芝居茶屋の亭主と女将が語らううちに
男伊達と女伊達が花道から登場致します。

そしてそれぞれの名乗りとなり舞台はさらに華やかさを増します。


その女伊達のお一人、四つ紅葉のお門事、門之助さんの姿を出番前に
撮らせて頂きました。

 



四つ紅葉と云うのは滝乃屋さんの定紋ですね。

いつまでもお若い門之助さんですがすでにお父上のご先代よりも
年齢は重ねられておられます(笑)

そして長い舞台生活の中で女伊達に扮するのは
「今回初めてです。」とおっしゃっておられました。

歌舞伎と云うのは本当に奥が深いですね。

私もそうですがいくつになってもまだまだ初役と云うのが多々ございます。
その初役と出会うのがまた歌舞伎の役者の楽しみかも知れません