昨夜の『鎌倉殿の13人』を見ましてある意味、驚愕いたしました。

同じ思いをされた方もおられるのではないでしょうか。

特に歌舞伎をご覧の方はなおさらだと思います。

 

 

まだ録画等でご視聴されていない方はご注意くださいね。

昨日の内容ガッツリ書いてます。




 



それにしても赤穂浪士、荒木又右エ門と並んで日本三大敵討ちで有名な

曽我兄弟の仇討ちが あんな形で描写されようとは・・・(笑)


確かに歌舞伎や講談、浪曲などでは曽我兄弟が父の敵である工藤祐経を討った後
頼朝の寝所近くまで行き、そこで兄の十郎祐成は討たれ 弟の五郎時致は捕らえられて
後に処刑されてしまいますが、それはあくまで本望を達した後。


それが昨夜の『鎌倉殿の13人』では父の仇討ちは方便で源頼朝の暗殺が主の狙いであり、
たまたま頼朝が比奈の寝所へ行こうとして工藤祐経を自らの寝所で代役に寝かせておき
頼朝を討つつもりの曽我兄弟に討たれてしまったとは・・・。

この斬新的な捉え方と設定に本当に驚きました、三谷幸喜さんの脚本すごい!(笑)

寝所まで入り込まれ暗殺を許してしまったことを良しとせずに
父の敵である工藤祐経を討った事を褒めて末代までの誉として処刑するとは
北条義時の策略と源頼朝の智謀にも感心しました。

逆に曽我五郎時致が頼朝を討ち損ね、工藤を討つつもりではなかった本心が
描かれているところも今までの曽我物語にはなかった書き方ですね(笑)


史実を曲げずに結果から逆説的に捉えた今回の『鎌倉殿の13人』は
私にとって神回で感動さえしました(笑)

家でも見ながら「え??そっち??」「そう来るの??」「え!つじつま合うやん」

「なんでつじつま合うん」「三谷幸喜すごい!」と家人と2人で大騒ぎ(笑)

(思わず呼び捨て、失礼しました)



もしかしたら、本当の歴史はこうだったのかもと、思ってしまいそうな

自然な展開でした。 


いや、ホンマに三谷幸喜さんスゴイ





さらにこの後の源氏の悲劇を知っているだけに、弟の源範頼の漏らした言葉、

そこから引き起こされるであろう処遇や 頼朝本人の悲劇 

そして万寿、後の頼家や実朝に纏わるお話が どう展開して行くのかも

興味のある処です。 

きっと予想もつかない形で、しっかりと「なるほど!」と思わせてくれるのでしょうね。

期待度マックスです。



それにしても富士の裾野の巻狩りでの源頼朝の息子、万寿のちの頼家(金子大地さん)と
北条義時の子、金剛のちの泰時(坂口健太郎さん)がそれぞれ11歳と10歳の設定には
だいぶ無理があるのではないでしょうか?(笑)

こちらも見ながら「あれ??成長したけど、これ子供やんな」「元服前やんな?」と

云っておりましたが、後から調べて大笑い、そんなに小さかったかと。

 

どうしても『おかえりモネ』の菅波先生のイメージで、小難しい事を云いだしそうです(笑)




ですがそんな大胆な設定さえ、大らかに笑える気持ちになれた第23回の
「狩りと獲物」の印象的な回でした。