昨日は東京、熱帯夜で今日も朝から暑かったですね~、ですが今日は午前中に予定がありました。

行きましたところは浜町、と云えば もうお分かりですよね(笑)
そう来月のお役のかつら合わせです。

 

以前は毎月の劇場の楽屋で来月のかつら合わせをしていたのですが、4月、6月、8月と云った
飛び石での出演のために 浜町にかつら合わせに行くことが多くなりました。

 

浜町のかつらやさんの会社はビルですが、表玄関はとても日本情緒の漂う素敵な造りです。 
こんな感じ。


「浮いた浮いたと 浜町河岸に 浮かれ柳の恥ずかしや
人目しのんで 小舟を出せば すねた夜風が 邪魔をする」 とは
藤田まさとさん作詞の新派でも有名な『明治一代女』の歌詞ですが、
なんとも粋な文句ですね。

 

この歌詞の雰囲気が伝わって来るような造りでしょ?(笑)

甘酒横丁や明治座の界隈は昔の雰囲気の残るいい街並みです。

 


1977年あたりからスーパー歌舞伎の始まるおよそ10年間、
4月は必ず浜町の旧明治座で『三代目市川猿之助奮闘公演』でした。

 

それこそ浜町駅がある都営新宿線ができる前からでした。

 

先代門之助さんも明治座からほんの5分くらいの所に自宅を構えておられ
「浜町の太夫」と呼ばれておられましたね。


そんな風情が今でも残る浜町界隈ですが、明治座が新しくなってから
恒例の歌舞伎公演が少なくなり、浜町へ向かうことも少なくなりました。

 

逆に今では劇場の楽屋でのかつら合わせが少なくなり 浜町へ行くことが多くなったのは
なんとも皮肉なものです(笑)

 

 

前回はバッテリーの残量を気にしての浜町往復のヒヤヒヤ・サイクリングでしたが、
さすがに今日は熱中症になるかも的な気温でしたので地下鉄で向かいました。


私のお休みはまだ10日近くもありますが、今日 お稽古割りも届き

来月の舞台への準備と 心構えのできる1日でした。