2017年7月大歌舞伎公演も あと1日となって参りました。

海老蔵さんもこの舞台の初日までは、さぞつらい思いをされたと
拝察いたしますが、私では計り知る事が出来ません

明日の千穐楽を迎えられるまでは 本当に気が許されない事と存じます。


そんな公演の中で、勸玄君の舞台が一筋の涼風となって居りますね。

夜の部の出番にもかかわらず 楽屋でも昼の部から
元気に走り回っているのが、印象的です。(笑)

先日はある人の楽屋でラジコン・カーを走りまわしたりしておりました。


また今日は、遊んでくれる若手の役者さんを 紐で縛って
お縄付きにしておりました。

これ盲長屋の海老蔵さんの道玄を捩っているのかな?
なんとも遊びが時代的です。(笑)


こう云った子供さんたち、今まで何人くらい見たでしょうか?

海老蔵さんの子供の頃は、残念ながら一座することが多くなく、
あまり存じ上げません。

が、猿之助さんが 小さい頃、何回も大部屋まで遊びに来ては 
名題下連(私たちかな?・・笑)に、おもちゃにされておりました。

どっちがどっちをおもちゃにしていたのかは 微妙な所ですが(笑)


また勘九郎さん・七之助さんもお子さんの頃は楽屋で はしゃいでいて
勘三郎さんによく怒られておりましたね(笑)

恐らく皆様もテレビなどで見ておられたと思います。

芝翫さんたちのお子様たちも、よく知っております。

ついこの前までは 子役と云う印象でしたのに あれよあれよと云う間に
大きくなられ 私の印象の方が追いつきません(笑)

今の右團次さん 猿弥さんの子役時代もよく覚えております。(笑)


私自身、子役時代からこのお芝居の世界に居りましたので、
子供さんが楽屋を遊び場にしている状況は よく理解ができます。

ただの遊び場ではなく、本人も舞台に出ている訳ですから・・・。

遊びながらも、その中で沢山の事が学べると思います。
それこそ、遊び方が時代になる位に。


私が小さい頃は、父が歌舞伎の世界から離れておりましたので、
当時遊んで頂いた歌舞伎の先輩と云うのは それほどおりません。

ですが、女優さん、芸人さんとの思い出は とても多くございます。
なかでも、可愛がって下さいましたのはやはり 
夢路いとしさん 喜美こいしさんの お二人だったでしょうか。

今では、漫才界の大名人の名前を残されたお二人で居られます。

以前にも書きましたが 「ウルトラQ」の初回放送

見たくて見たくて仕方がないのに 梅田コマ劇場の出演中で、
空いてる時間の楽屋で、テレビなどまだ配置されていない頃に 
ポータブルテレビを持って来ておられ 私に声をかけて下さり 
「ボク!一緒に見よう」と お二人の楽屋で三人、小さな小さなテレビで 
見ましたことは 忘れることが出来ません。

未だにその当時の作品 初回の「ゴメスを倒せ!」の再放送を
見るたびに思い出します。


色んな事のあった当時の楽屋、しかし私は度が過ぎると かなり叱られましたが、
座頭さんの お子さんたちは、みんなの〇り方 ? が柔です(笑)


ま、そんな事を経験しながら、子供さんたちが 今は座頭となり
立派に 歌舞伎を引っ張っている姿に 伝統歌舞伎と歴史の重みを感じます。 

歴史は繰り返されて 織り綴られ続けられていくのですね。