本日も『真田丸』見終わった後に このブログを書いております。

先週の日曜日は、函館で世俗から離れた旅をしておましたが、
描かれている(はずの)場面が『関が原』

司馬遼太郎さんの小説『関が原』も大好きでしたので、
天下分けの合戦 さぞかし東西入り乱れての合戦場面や
双方の腹の探り合いなどが、何回かに 分かれて放送されるであろうと 
期待して見ておりましたが、思いがけない たった1話の中に
第2次上田合戦と関が原・・・ ?? ナレーションだけで終了?


三谷さんの脚本のうまさ?に 笑わずにはおられませんでした!
逆にあっぱれ!3つ(笑)

モッブ場面がなく NHK大河ドラマにも関わらず あれだけスンナリ行くと
お金もかかっていない(・・・にもかかわらず 面白い)ことがよく分かり 
とても面白いですね。


今夜の家康による真田親子の処分も アッと云う間で 九度山まで来てしまい
先週の放送など 巷では『超高速関が原』と 評価されているそうです。
言い出した方 うまい!

ですが内容はとても面白い! 
ひさびさの毎回大河ドラマ リアルタイム鑑賞です。

さて、来週は・・・楽しみな日曜日が続きます。


話題は変わりますが、昨日の『劇団荒城』の「上州土産百両首」も 
とても面白かったです。

以前見ました大衆演劇版に2014年1月浅草公会堂の歌舞伎版をミックスして
新たに脚本を練り直した
『劇団荒城』の歌舞伎大衆演劇ミックス版「上州土産百両首」


この演目の話題は2014年1月4日、5日それに続く数日間にわたります
ブログの中で 詳しく紹介しておりますので そちらをご参照ください。
(書くとどうしても 同じの事の語りになってしまいます)

皆で見に行きましたのは 10日 のブログです。
この折には お名前を出さなかったのですが 中村壱太郎さんも
ご一緒させて頂いた思い出の観劇会でした。

その時に上演されておりましたのは まさに 大衆演劇版の「上州百両首」
もっと古い もともと劇団に伝わっておりました外題は「月夜の一文銭」
昨日は「上州土産百両首」


外題の変化にとどまらず、このお芝居の変化は私 この目で見てきました。 

このお芝居を始めて見ましたのは1994年。

歌舞伎座上演時の前の月で 私はまだ台本も頂いていませんでした。

ちょうど九州巡業の時に荒城とは別の、竹三郎さんお勧めの
大衆演劇の劇団のお芝居で、来月歌舞伎座で上演されるこの演目は
どんなお話だろう? と興味を引いたのです。

この劇団はこの劇団で なるほど・・と思いました。

その後 劇団荒城と交流ができまして『新・三国志2』の時も
1回公演日の終演後に 久留米までこの芝居を見に行きました時 
この劇団に残る、大どんでん返しの結末に 一門みんな唖然となり
拍手喝采 大喜びした思い出がございます。

それからこの劇団の『上州土産百両首』何回見たことでしょうか?(笑)

その都度、だんだんと進化して 歌舞伎の演出も多々取り入れられ、
昨日の昼の部は大衆演劇版 夜の部は歌舞伎ミックス版と上演されたようです。


浅草公会堂での上演時、座長以下、何人かが見に来られました。 

そして、自分たちの脚本を練り直された跡が 昨夜のお芝居で垣間見えました。

もともと、大衆演劇の世界には 一般的には台本は存在しません。
「口だて」という口伝に近い形で 伝わっている演目が多数存在するそうです。

その演目がどこで誰によってつくられたか どういうものをもとにして
作られたのか もう演じている方々にも わからないものも多いそうです。

以前、座長に聞いたのですが、「月夜の一文銭」という演目が
元々は「上州土産百両首」という演目から作られた(アレンジされたもの)
と云うこと自体も ご存知なかったそうなのです。

今では、新作などで台本を起こされる事もあるといいます。 

今回も、歌舞伎の台本や映像もなんらかの形(笑)で入手されていたのでしょう。
それに基づいての場面も台詞もございました。

かなり歌舞伎に近くなっており なんか自分も昨日の舞台に
出ているような錯覚を覚えました。(笑)
私の言っていた台詞が そのまま舞台に乗っておりましたので
不思議な感覚・・・


できる事なら昼夜両方を見て その違いを思い出したかったのですが、
残念ながら夜の部しか 見ることが叶いませんでした。

私たち一門 浅草公会堂での上演時も終演後 小岩まで団体でこの演目を
見に行った事も良き思い出で、あちらの終演後に 夜遅くまで
猿之助さん以下 私たち一門とあちらの劇団で 熱く舞台論 演劇論を
語った事も 思い出します。


この次は私たち一門 誰と誰のコンビが どこでこの演目を上演するか?
それらも楽しみですね。

そして、ますます進化を続ける 劇団荒城の演目もどう上演されていくのか、
これも楽しみなことです。


昨日の公演は、通常ではなく ショーを先に上演されお芝居は
2部となって居りました。
(お芝居はお芝居に集中しましたので、写真は撮っておりません)

先に見ましたショーですが、この一座の素敵な処は
今風の音楽や新しいダンスも 兼ね備えながら 
古典的な股旅物や女形を薬味として まぶしているところです。

特に歌舞伎的なものに力を入れて居られ ショーの中にも
歌謡曲「お富さん」の曲で「与話情浮名横櫛」のパロディ的な『切られお富』

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マイナー的な演目に焦点を当てて 踊って見せたのは目を見張りました。
 
幕切れは みな様ご存知『三人吉三』の大川端の場、

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立ち廻りには ツケも入ります。

私と段之さんが見て居る事もご配慮して下さいましたか?(笑)
心憎い演出でした。

5月に見た日も同じく『三人吉三』がラストショーでしたが、
その時は若手バージョン。
今回は お譲吉三は同じく若座長でしたが、お坊と和尚が 座長と後見!

数分のラストショーにしっかりと 重厚感を持たせてくれました。


毎日、お芝居の演目 ショーの内容が変わるので 毎日昼夜
ご観劇に見えてるお客様も 多いそうです。

もちろん、同じ演目でも、配役がまた違いますので 見ている私たちも
見るたびに 驚いたり、喜んだり。
毎回新しい発見をさせて頂いております。


そろそろ私も 舞台が恋しくなって来ましたが、
この劇団の千穐楽までに もう2・3本 気になる演目がございますので、
私も後2・3回 また通うかも知れません(笑)