今日はいつもの通り 朝11時から『ヤマトタケル』お稽古開始!

11時から開始と云うのは11時に行けばいいのではなくて
11時には衣裳 かつらをつけてその場に居なくては なりません


その点がヨーロッパやアメリカでの芸能のユニオンとの違い!

西洋ではそれらの仕事をする時間が守られておりますので、
11時から楽屋に入り それから支度して舞台に12時 1時に来ても
彼らの生活は守られます。


日本では11時開始となりますと それに間に合わせられるよう
10時には楽屋へ入り お化粧をして かつらをつけて 
その場に居なくてはなりません


と云う事は それに準ずる衣裳さん 床山さんは それ以前 9時半頃には
楽屋入りして準備していなくてならない事になります。

どこか矛盾ですよね・・でもそれが 日本のしきたりです。(涙? 笑? ??)



そして終わるのも 5時終了と、しましては 舞台に立つ人は
4時半には 舞台から消え 5時には劇場から出られるようにするのが
西洋のお稽古のあり方。

そんなお稽古をしていたのでは 今回の博多座のお稽古 
絶対成り立たないでしょうね。



私は今日 10時前に楽屋入りして 劇場を出ましたのが9時半頃
これでも今までのスーパー歌舞伎のお稽古からすれば 画期的です。


今日 猿之助さんが顔寄せの時に 決意として語られた言葉!

「今までありえなかった、たった4日のお稽古で『ヤマトタケル』を上演します。

これで『ヤマトタケル』は古典となりました。

いつもの古典歌舞伎と一緒に いつでもスーパー歌舞伎が出来ると云う

前例を作りました・・・」と。


但し早かろう悪かろうの事故だけは 絶対起こさないように 
スタッフ キャストの方にお願い申し上げます!! との決死的な言葉。


ここに猿之助さんの 今回の短いお稽古の意味があったのかと 
思わず納得した次第です。


なるほど スーパー歌舞伎だからと云って前のひと月ふた月を
お稽古期間に取っていては 今後も再演は難しいでしょうね。

色んな事を考えている 座頭 猿之助さんに脱帽です。



明日は初日通りの舞台稽古 5月は終わりました!
でも まだ 終わっていません 


今日は私の○○さいの誕生日です(笑)


誕生日が嬉しい年でもありませんが、

今日舞台上で 3幕、尾張の国造での場面で 妻の段之さんが
スタンバイの最中 私の誕生日であることを 猿之助さんに告げて下さり、
その場で 「婚礼ではなく 誕生日だ 祝え祝え」と シャレて下さり
待ち時間が和みました。(笑)  


そんな今日の私の誕生日でした。

また一年いい年でありますように・・・