先月27日の新橋演舞場の千秋楽を迎えまして、
今月4日がスーパー歌舞伎の稽古開始になります。
その間は、一応休みになるのですが、毎日忙しい日々をすごしております。

まずは、千秋楽翌日の28日は大阪リーガロイヤルホテルにて
エコール ド ロイヤル文化講座「楽しい歌舞伎」と題しまして、公開講座を
させていただきました。
詳しい様子は後日こちらでご紹介させていただくつもりにしておりますので、
今しばらくお待ちください。

本日はその際に、ある友人から拝借いたしました女形の鬘をお礼の気持ちをかねまして、
床山さんのS君に撫で付けをお願いに行きました。
私どもと床山さんは、毎公演切っても切れない間柄ではございますが、
毎日の忙しい舞台をこなしておりますと、出の前に鬘を被せてもらうくらいの短い時間しか
接することがないのが現状です。

今回、その前の作業を約45分、間近で拝見させてもらい、使用を重ねて、多少のくたびれが
隠せなかった鬘が、みるみる蘇ってくることに驚きました。
なるほど、私達が使わせてもらっている鬘は、毎日彼達が手入れをしてくれているからこそ、
舞台で私達を素晴らしく映えさせてくれるのだなと、感謝の念を禁じえませんでした。

職人の技術と言うものに感心するとともに、裏方である彼等の支えなくては
素晴らしい舞台を作ることが出来ないということを、改めて実感いたしました。

歌舞伎の舞台は本当に数多くの職人の技に支えられて作られているのです。

ありがとう!S君!