上手く表現できていませんが、どうしても書きたかったので勝手気ままに書かせてもらいます。


ドイツのゲーテの言葉の中に

「最高を知る」というものがあります。


つまりその分野の最高レベルを知れば、あとはそれを基準に他のものも正当に評価できるようになるという意味です。


相場を知るという言い方もありました。

文学でも音楽でも最高レベルを知れば、そこから他のものを測る尺度になると。


この言葉を知ってから、出来るだけどのカテゴリーでも「最高レベルの試合」を見るように、また、どんな試合がそうなりうるのか考えるようになりました。


例えば、13歳カテゴリーで首位のチーム対2位のチームの試合、ユースレベルでアスレチック・ビルバオ対レアル・ソシエダや他にも上位争いの面白そうな試合など。


もちろん面白そうな対戦カードが本当に「最高の試合」になるかどうか分かりませんが、少なくともなんでもない試合ではないでしょう。

そうすることで目が養われていくと思いますし、試合を見ていく毎に判断基準が明確化すると思います。


まだ僕には「どのチームがマックスレベルなのか?」は分かりません。スペイン中の全てのチームを見たわけではありませんし、

そもそもスペイン自体がヨーロッパの中で一番かどうか分かりません。


テストのように数字で、もしくは正確にそれを計ることは不可能ですしね。

全チームが一遍に試合をするわけではありませんし。


ただ、基準を作るため、やはりレアル・マドリード、バルサ、エスパニョール、アスレチック・ビルバオ、オサスナなど育成に定評のあるチームを見ることは大切だと思います。後可能であればそれ以外の外国のチームも・・・(これはいずれ)


今でも僕の中の基準として育成で言うとエスパニョール、そしてバルサは大きな影響を与えています。


あの選手たちが今このレベルで活躍しているんだ・・・と間近で見ることが出来たからです。それが基準になっています。


一番の例で言うとメッシとセスクでしょうか。あとはエスパニョールからチェルシーに行ったセルヒオ・テヘラ。


これは本当に感謝したい。


もちろん色々な評価があるとはいえ、プロクラブはやはり選手の質が高いですし、多くの人から評価されているということは最高かどうかは別にして「高いレベルにある」ことは間違いないでしょうから。


そういったチームや選手を見ていく。それがマックスレベルを知ることに近づくのかなと思います。


しかし、これをあんまり大きな声では他の人には言えません。

例えば、ビルバオの人たちはほとんどアスレチック・ビルバオしか見たことがありませんから、「バルサやエスパニョールの育成がすごい」と言ってもどのぐらいすごいのかは知らないことが多いですし、計りきれない。


その人達に対して「俺はエスパニョールもバルサも見ていたし、それはそれはすごいレベルだった」と口で言っても意味がないからです。言われた方も「それで?」になってしまう。


意味がないというより、偉そう、もしくは「自分はこんなにサッカーを知っているんだ」ということを誇示したいようで嫌ですね。謙虚にならなければいけません。


マックスレベルはどこにあるのか?それは自分の中で探っていくもの。


だって自分達のレベルが10だったとして、40のものを見ただけで「すごい!有り得ない」と思います。


しかし、それで終わるのと、「60、もしくは80のレベルのチームはこんなんだ」と実は知っている、もしくは知ろうとするのは井の中の蛙にならないためにも大切なことだと思うからです。


だから冒頭の「マックスレベルを知りたい!」「最高を知る」につながるわけです。


ここ2週間の中で、アヤックス(U-12)を含め、レアル・マドリード、アトレティコ・マドリード、オサスナ、エスパニョールの育成のチームを見たり、実際に対戦できたことは素晴らしい経験となりました。


もちろんそれが「最高レベル」なのかどうかは分かりませんが、新たしい基準として上のレベルを体験させてもらいました。


中にはかなり衝撃を受けたチームもあり、そのことはまた別の機会に改めて書こうと思います。


彼らのチームレベルに達するのに、僕の指導力はまだまだ程遠いですが、「上には上がいるんだ。少しでも彼らのレベルに近づけるように頑張らせてもらおう」と思います。