学ばせてもらっているLanderの話で出てくるのが「ボールポゼッションのためのボールポゼッションをしない」ということ。
現在スペインではとにかく「ボールを失わない」「ボールポゼッションを高める」傾向にあると思います。
要はボールを大事にする傾向が非常に強くなっていると。
しかし、ボールを大事にしようとしすぎて、サッカー本来の目的を忘れかけているのではないかと懸念しています。
つまり、ボールポゼッションは「相手を崩し、ゴールチャンスを作り出すためのもの」であり、目的は「ボールを保持することではない」のです。
そこの言葉がずっと頭に残っている僕は、さて、ボールポゼッションからどうやって「ゴールに向かう意識」を植え付けるか考えました。
Landerの練習の中でも色々とヒントがあったので、それを参考にし、以下のような練習を考えました。
四角の中で3(黄色)対3(青)+フリーマンを行います。
目的はボールポゼッション。連続で3本パスをつないだら、外にいる赤の選手3人の内の一人にパスを出します。
サイドにいる選手にパスが渡るとドリブルでゴールラインまで行きセンタリング。ボールを受けなかったもう片方のサイドの選手(赤)がシュートへ行きます。
もし、後ろにいる赤の選手にパスが出た場合、その選手は右か左かどちらかにミドルパスを送ります(それ以降は上と同じ動き)。
赤の選手にボールが渡ったら、中で3対3+フリーマンをしていた選手は、プレーに関与しません。
つまり、赤の選手がボールを持てばシュートまでフリーな状態でいけるます。
だからこそ、シュートミスをしてはいけない。素早く確実にゴールを決める。
慣れてくれば、徐々にこの赤の選手にもプレッシャーをかける形も考えています。
四角の中で3対3+フリーマンを行うところまで一緒です。今度外で待っているフリーマン(赤)は一人で、さらにゴール前で待っています。四角の中で3本以上パスを回せば、赤の選手にパスを出せます。
赤の選手はGKと1対1(ドリブルしてかわす必要はない)ですから、確実にゴールを決めるように指示します。
結構プレッシャーがかかって、外してしまうんですよね・・・
上記二つの練習は、ボールポゼッションをしながら、別の目的(ゴールへ近づく)を目指す同時進行の練習です。
最近自分のチームで始めたばかりで、改善点もありますが、選手達はなかなか気に入っているようです。