11月にイオンユニーセブンアンドアイホールディングスの3社が次々と関東圏にショッピングセンターをオープンさせた。

11月11日に茨城県水戸市に「イオン水戸内原ショッピングセンター」が、11月18日に神奈川県横浜市緑区に「アピタ長津田」が、11月29日に埼玉県川口市に「アリオ川口」がオープンした。

近年の大型モールのさきがけとなったイオンモールと、関東圏へは久しぶりの大型店進出となるアピタ、2005年4月にアリオ蘇我をオープンしてから続々とショッピングセンターを開発しているイトーヨーカドー。

3社とも同じようでいて全く異なった造りをしている。これほどまでにショッピングセンターラッシュがあるのはまさにショッピングセンターのバブルである。アピタ長津田の近くには、大丸を核としたららぽーとの建設も予定されており、ますます日本の小売業におけるショッピングセンター比率が高くなっている。ラッシュも終わりが近づいている。

大型商業施設に対する出店規制の法律もできつつあり、まさに出店を急ぐ各社。急いでも良いけれど、後で廃墟にならないものを造って欲しいと思います。

オープンしたての頃は建物も新しいし、テナントも魅力的に見えて、地元の人も喜ぶことが多い。けれど、10年20年経ってそれらの魅力がなくなった時に頼りになるのは日頃のサービスやテナントの「姿勢」だと思います。採算が合わないからすぐ撤退とするのか、自分の甘さを認識してもう一度商品・接客・サービス・経費を見直して採算ベースにのせて、地元の人・普段使ってくれている人のため、地域のためになろうと努力するのかは大きな違いです。

これは、お客様にも言えまね。お店を育てるのはお客様でもあるのですから。安いとか新しいからというだけでなく、この地域に自分が住む限り、このお店とも長い関係を持っていこうとする思いくらいは持っていたらいいと思います。「そのお店がなくなったら困る」そんな店を皆さん消費者自身がつくっていくこともこれからは重要だと思います。

首都圏でもまだまだショッピングセンターの建設ラッシュは続きます。ただ新しいということだけに囚われず長い目で見て歓迎して欲しいと思います。

【Culture Express http://blog.livedoor.jp/transmiley/ No.52】