バーチャルの世界では何が起きているか・・・ご存知の楽天。楽天が運営する楽天市場。今、まさにバブルである。楽天に出店すればリアル店舗で売れなかったものも売れるようになっている。決して良いものとは言えないものであっても売れてしまっているという状況も一部で見られる。街の商店街にあるリアル店舗が潰れている一方で、リアル店舗を持たない小売店も増えている。また、リアル店舗を潰してバーチャル店舗に移動した企業もある【ガイアの夜明けより】。かつて戦後から高度経済成長にかけて、街中の商店街で商品を購入していた人も郊外の大型ショッピングセンターに行くか、家を出ないか。家を出ない人が、バーチャル店舗へ流れるわけだ。商圏という概念はなくなり、海外からもパスポートなしで買い物ができる時代になった。これからは、ネット店の中でも優良店とそうでない店舗が分かれる時代が来る。一方で、リアル店舗でも強烈に集客するところが現われるはずだ。人は常に、モノが欲しいのではなく、コトを楽しみたいのだ。バーチャルでは体験することができないリアルなものがある。バーチャルには限界がある。時代のトレンドでもあるから、2010年くらいまでは、異常なバーチャルブームが起きるが、そのブームが去り、技術開発が進んでひと段落つくと、やはりリアルに戻ってくるときが訪れる。今のリアル店舗はその時までしっかりと足場を固めていて欲しい。とはいっても、バーチャルでは携帯電話でパワーポイントやエクセルを添付することができるものが登場し、IP携帯電話も登場しつつある。「girlswalker」のようにリアルとバーチャルを組み合わせた店舗も増えている。今は若者だけのインターネットのようになっているが、これからはテレビがよりデジタル化され、パソコンの普及率は1人あたり100%に極めて近づいていく。1億総デジタルの時代がくるはずだ。今若者である人がこれから何十年と大人になってインターネットがお年寄りでも当たり前の時代になったら、もはやデジタルよりもリアルが尊重されるはずである。