冬休みが近づくと、塾の冬期講習を検討するご家庭が増える。

しかし、「どこを選べばいいのか」「何を基準にすればいいのか」が分からず迷う保護者も多いもの。

 

冬期講習は、期間が短いからこそ、塾選びを間違えると費用の無駄になりやすいという側面がある。

 

今回は冬期講習を選ぶ際に押さえておきたいポイントを、

・個別 or 集団

・費用

・単科目 or 複数科目

・目的別の選び方

の視点から記述していく。

 

まず大前提として、冬期講習は“目的”で選ぶこと。

冬期講習は短期集中。

そのため、「なぜ冬期講習を受けるのか?」が明確でないと成果が出にくくなる。

 

目的としての例は、苦手科目を克服したい・学年末・受験に向けて総復習をしたい・入試問題レベルの演習を積みたい・定期テストの遅れを取り戻したい・学習リズムを維持したいなど、これにより“塾の選び方”が大きく変わる。

 

次に、個別指導と集団指導どちらが良いのか?

冬期講習では、この選択が非常に重要。

 

それぞれの特徴を整理しておく。

 

個別指導のメリット

★苦手科目をピンポイントで補強できる

★学校の進度や理解度に合わせた内容

★質問しやすい

★学習習慣の弱い子でもペースを作りやすい

 

個別指導のデメリット

★費用が高くなりがち

★講師の当たり外れが大きい

★演習量が少なくなりやすい

 

集団指導のメリット

★費用が比較的安い

★演習量が多い

★ライバルの存在が刺激になる

★カリキュラムが体系的に整っている

 

集団指導のデメリット

★ついていけないと置いていかれる

★質問がしにくい

★得意・苦手の差に対応しづらい

 

続いて費用について。

冬期講習の費用は塾によって大きく違う。

 

一般的な目安として、

個別指導:1科目 15,000〜35,000円程度

(1コマあたりの単価が高い)

集団指導:1科目 10,000〜25,000円程度

 

さらに、テキスト代・模試代・教室維持費などが別途かかる場合が多い。意外と諸経費は大きいもの。

“安いから良い”わけでもなく、“高いから成果が出る”わけでもない。

目的に合った投資になっているかが重要。

 

最後に冬期講習ならではのチェックポイントとして、

 

① 冬期講習の内容が“目的”とずれていないか?

冬期講習だけ受けても、目的と合っていなければ意味がない。

 

② 塾の雰囲気・講師の熱量はどうか?

短期間でも、講師の質は成果に直結する。

 

③ 演習量(問題を解く量)はどのくらいか?

冬は“解く量”が成績を大きく動かす。

授業はどう進むのかをしっかり確認すべき。

 

④ 宿題は適量か?

課題は内容、量ともに適切か。

担当がどういう想定でいるのかはしっかり確認すべき。

 

⑤ 保護者との連絡が丁寧か?

面談・連絡帳・進捗報告など、家庭と連携して進めてくれる塾は安心感がある。

 

とにかく、冬期講習で最も失敗しやすいのは、「周りが行くから」「一応受けておこう」という理由で選んでしまうこと。

 

それよりも、「どこを伸ばしたいのか」「何を解決したいのか」「冬休みが終わったとき、どうなっていたいか」を明確にしておくことが大切。

 

目的が明確であれば、個別か集団か、費用は適切かなどの判断も自然とブレなくなる。

 

冬期講習は、短期間で“ガッと力が伸びる”可能性がある。

★年度の総復習ができる

★新学期・受験期への助走になる

★学習リズムを立て直せる

★一気に苦手克服できる

 

この時期の学びが、3学期はもちろん、受験本番にも直結する。

 

ぜひ、「目的」→「相性」→「内容」の順番で塾を選び、冬を有意義な学習期間にしてほしい。