偏差値とは、テストの点数を「全体の中でどの位置にいるか」を示す指標。

平均を50とし、10上がるごとに上位約16%、10下がるごとに下位約16%という目安がある。

 

偏差値はもともとはある予備校の創業者が作った数字。

日本でしか使われない数字で、海外では全く通じない偏差値という数字の評価が、日本では極めて影響が大きい。

 

当然、「偏差値=その人の価値」ではない。

偏差値は一時点での学力を示す“数値の切り取り”にすぎず、創造性・人間性・リーダーシップなど、学校では測れない力は全く反映されない。

 

「今の自分の学力的な位置を客観的に見るためのツール」として使うことが、本来の意味であり、それ以上でもそれ以下でもない。

 

現状の勉強の到達点を見るうえでは必要な数字ではるが、それを鵜呑みしすぎ、周りの大人がその数字をもって、頭が良い、悪いというレッテルが貼ったり、その子の人生を左右するところまで見てしまうのはあってはならないと思う。

 

偏差値の数字にこだわる前に、偏差値の数字がどういう数字で、どういった視点で見るべきなのか、これを最初にしっかり教えることが、何より重要だと思っている。