拝啓交換殺人の候 天袮涼著 実業之日本社 2022年8月10日初版第1刷発行 中央図書館

 

『喫茶とまり木で待ち合わせ』の奥付で紹介

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2月末の2日で読了

 

初出・アップルブックスで2022年5月に3回連続配信。

 

タイトルに殺人とあるけど、死者はいない。

 

 

7月11日の昼下がり、秋本秀文は自殺の名所となったある神社にある首吊り桜に来ていた。

目的の木の枝まで登ってから、木の幹の大きな洞があり、手紙があるのを見つける。手紙は自死志願者への交換殺人の依頼書だった。

連絡方法は、洞を介しての手紙でのやりとりで、書式はPC作成、手紙は読み終えたらすぐ処分することなど、事細かにルールがかかれていた。

 

依頼主である詩音は10日に交換殺人依頼の手紙を書いた。自宅のwifi利用して監視カメラで首吊桜を監視しており、七月12日に秀文の姿を確認し、翌日返事を置きに着た秀文のが神社からでてきてないことを確認して、あえて尾行させた。

7月13日 秀文から追加の返事。交換殺人を辞めるように諭す内容だった。

その後もやり取りは続く。

秀文はある考えのため、自分の家と隣家の牧村の家のドアノブを交換した。

8月11日 秀文の本意を知り、詩音が直接秀文宅を訪問して直接接触。

8月25日 秀文はこれまでの思いを手紙にして、いつもの場所へ。

 

 

You Tube動画「ウタオウのsing&smile」

秀文と清志が視聴していた。配信主は牧村であった。

 

 

秀文は、あるプログラム改修を命じられ、コードを見てみると無駄に肥大化していたので、再構築したが、それはすべて牧村が作成したコードであり、牧村の逆鱗に触れた。

 

秋本秀文(あきもとひでぶみ) SE

 

牧村司 秀文より5歳年上。優秀で社内でも一目を置かれていたが、秀文が自分の書いたプログラムを上書きしたとしり、あえてチームに招き入れ、難癖をつけて叩き潰した。

小高信一(おだかしんいち) 後輩。牧村のパワハラの防波堤にと復職を誘っていた。

 

水瀬詩音(みずせしおん) 神社向かいのアパート住まい。21歳の大学生で理工学部情報学科所属。両親は小4のとき事故で亡くし、父方の祖父に引き取られた。大学入学で家からでてからは、隣家の「宮崎のおばちゃん」が気にかけてくれている。

・清志 祖父。元会社経営者、傾きかけていた会社を維持するため私財を投入していた。ビートルズファンで多数のレコードを所有。

源田哲也 理工学部情報学科所属、詩音の彼氏だったが、女子マネと付き合いだして別れを宣言された。

山野明穂 女子マネ。秀文が忍び込んで詩音のことを聞いた相手でもある

御子柴京香 理工学部情報学科所属。長身で短髪。

 

千賀亜依里(せんがあいり) 詩音の小学校時代の幼馴染。アパートの隣室に最近まで住んでいたが実家に戻った。

 

曽我部雅(そがべみやび) 亜依里が貢いでいたホスト。牧村の友達でもある。