前書きを書いてから本編までが長すぎる…お待たせしました🙇♀️!
さて、コンサート本編ですが、プログラムはこちら!
J.V.ハム
イントロダクション、ポロネーズとコーダ
P.ヒンデミット
クラリネットソナタ 第1楽章
オーボエソナタ 第2楽章
フルートソナタ 第3楽章
J.S.バッハ
アリオーソ
M.エマニュエル
フルート、クラリネットとピアノのためのソナタ
G.ショッカー
フルート、オーボエ、クラリネットとピアノのためのエアスペース
オープニングは4人での華やかなハムからスタート!
題名通りイントロダクション、ポロネーズとコーダの3つのパートから成っていて、それぞれの楽器の特徴がよく生かされている曲だったのでご挨拶として・・
それに続くははなり恒例の、それぞれのソロシリーズ〜〜
今回はドイツの作曲家ヒンデミットの傑作、それぞれの管楽器のソナタを取り上げ、3人で1楽章づつ抜粋し繋げて演奏しました。
ピアノのソロも聴きたかった!という声が四方八方から聞こえてまいりますが、市川は3人のソロを支えるべくずっとピアノを弾いてくれていました。(とても大変)
次回のコンサートでは聴けるのでお楽しみに!
ヒンデミットのこのソナタ、作曲家本人がヴィオラ奏者でもあり、管楽器やピアノなども弾けたことから楽器の特徴がよく生かされており、管楽器とピアノの絡み合いも見事で、アンサンブルのしごたえがある曲でした。
そんなこんなで前半は終わり、休憩〜
休憩中には学芸員さんによる美術館の絵画の解説がありました。
絵を解説付きで観られるのっていいですよね
!!
それぞれのフロアで、遠藤剛熈館長の初期から近代に渡る魂のこもった作品の数々を堪能できる時間でした。
絵画の世界に浸っていただいた後は、編成を変えたアンサンブルを
後半1曲目は管楽器の3人でバッハのアリオーソを。
この曲はチェンバロ協奏曲第5番の2楽章のメロディでもあり、カンタータ第156番「我が片足は墓穴に入りぬ」でもあり、とにかく旋律が美しい!
いろんな楽器のためにアレンジもされているほど、愛されている曲です。
今回ははなり特別バーションで
それに続きましてはM.エマニュエルのフルート、クラリネット、ピアノのためのソナタ。
あまり聞かない作曲家ですよね。
フランス印象派の黎明期に活躍した作曲家なのですが、完璧主義という性格ゆえに納得のいかない作品は破棄・演奏不可
にしてしまい、作品自体が多くは残っていないのです。
でも彼のピアノ作品、歌曲、ヴァイオリンソナタなど聴いてみるとどれも素晴らしく新鮮で、つまり今残されているものは選りすぐりの作品ということになります。
これ、1楽章メリーさんの羊に聴こえ・・ませんか・・?笑
さあそして最後は4人で!
今回のメインであるG.ショッカーのエアスペース。
何が嬉しいって
日本初演ができたことです!


この曲については、やることになった経緯を話さずにはいられないので、ちょっとお付き合いくださいね
ある日下野がはなりの編成で何か曲はないかなと探していたところ、
たまたまG.ショッカーがこの編成のためにエアスペースという作品を書いているという情報を入手。
しかしそれ以上の情報は何もなく、楽譜も無さそうだったのでそこで止まっていたのです。
それをはなりの合わせの時に、ポロっと話してそのまま忘れていたのですが、
ある日市川がそれを思い出してくれて再度検索。
やはりそれ以上の情報は無く、そこで直接G.ショッカーご本人のホームページに問い合わせ
!
するとなんとものの1時間ほどでショッカーご本人からお返事が・・・!!!
内容は、
まだ楽譜は出版されていないこと、
あと数ヶ月後にアメリカで世界初演があること
世界初演が終わったら、その録音音源と楽譜を送るよ(←!!!)、と。
そしてそれから少しして世界初演が終わった頃、ショッカーにその曲を委嘱したフルーティストのジェニー・クライン氏から本当に録音と楽譜のデータが来たのです
!!
なんと有難い…
それが2017年の10月の時点。
そこからこの曲を披露するコンサートを企画し始め、今回に至りました。
そしてさらになんと…
今年の9月10日に、ジェニー・クライン氏から市川の元へエアメールが!
開けてみると、まだ日本では出版されていないエアスペースの楽譜が!しかも温かいお手紙付きで
御心遣いがすごすぎる…なんというホスピタリティ。
市川が連絡を取ってくれたことにも感謝ですし、ショッカー氏や初演したJ.クライン氏らはどちらも本当にお忙しい方なのに、ご丁寧に連絡をくださり、エアメールまで・・・これだけ良くしてくださったことにメンバー一同心から感激しました。
今回こうやってこの編成での新しい作品に出会えたことは、私たちにとってとても大きな喜びでした

・・とそんな経緯があり、説明が長くなってしまいましたが私たちの思い入れのある曲だったのです(^^)
さて、そんなわけで
終演〜〜〜〜〜〜〜〜

笑
ご来場くださった皆様、本当にありがとうございました!!
そしてこんなに長い文章を、ここまで読んでくださった方、本当にありがとうございました!!🙇♀️
あ、終演後の写真載せておきましょう
遠藤館長とも!
遠藤館長は、コンサート終了後に有難いお話をくださり、
私たちが帰るときにも、「京都の芸術文化を、いろんな人が手を取り合って盛り上げていきましょう!!」と力強くおっしゃってくださいました
今回のコンサートも、遠藤館長をはじめ学芸員の内藤さん、G.ショッカー氏、フルーティストのジェニー・クライン氏、調律師さん、スタッフの皆様、そしてご来場いただいた皆様のおかげで開催することができました。
はなり揃ってのコンサートは今年はこれで最後になりますが、編成を変えてはもうほんのちょっとあります!
今後も新しい挑戦をしていきながら、個人としてもアンサンブルとしても精進して参りますので、応援のほど宜しくお願い致します🙇♀️🙇♀️

