住宅設計課題、最後の一週間に依然として順調に進んでいた。火曜日に学校のレーザー加工機を使って最終模型の各部品を完成させたと同時に、自分が設計した建築を説明するためのプレゼンボードも制作し始めた。

 

 

 建築学生にとって、締め切り寸前は地獄のような忙しいときというイメージがあったが、私の場合、厳密な計画性が好んでいるので、ありとあらゆる作業は私のコントロールできる範囲にあり、忙しいけど着実に進んでいる気がする。

 

 提出する前日の夜、朝から夜八時まで模型製作とプレボの仕上げに取り組み、ご飯を食べる時間さえ確保できなかった。それなのに私の建築模型は思ったより早くできて竣工だった。

 

 

 

 大学に入って初めての設計課題とは言え、しっかりとした時間管理のおかげで、徹夜も夜更かしもせず、時間の余裕を持って慌てずにやるべきことを完成させた。それは何より楽しかった。

 

 大学一年生こそ面白い建築を設計したいという気持ちに駆られて作った作品は先生から評価された。得点は良くて、85人の中で2番目になって銀賞を受賞した。一年生の中で選ばれた代表者の三人の中のひとりとして、来訪者の早稲田大学建築学科の教授にもう一度プレゼンすることになった。

 

 

 それはすごく名誉なことなのに、私はある種の危機感を覚えた。つまり、今後の課題に怠ることなくより良い作品を作らなければならない。最初の課題にこんなに高い評価を受けたのは誇りであり、呪いでもあると、私は思う。

 

 優勝を目指すスポーツ選手に、若い頃に目標を達成して夢をかなえた後、人生を見失い、自殺を遂げたという悲惨な結末を迎えた人が少なくない。以前読んだ「Irresistible」という本に、そのようなことを述べっている。

 

 もちろん、クラス全員の中でスバ抜ける存在になるのは私の目標ではない、私はより大きな夢を見ている。その夢は、四年後の卒業設計に注ぎ込むつもりだ。

 

 この二週間に、いろいろ見て、他人と話し合って、一人で考えているうちに、将来の目標が明確になった。四年間をかけてやらなければならない、私しかできないことがある。それを決めたら夢の重さを感じると同時にかつてないほどの充実感が湧き上がった。若いアレクサンダー・ハミルトンのように、今の自分が持っているものに満足できない、銀賞をもらったら金賞を取りたくなり、建築設計の本を読了したら心理学、社会学、詩学、哲学を勉強したくなるのだ。

 

 常に新しい知識を探究するのはいいことだが、一つのテーマを突き詰めて研究するのは今の私がすべきこと。自分に言い聞かせるために、その高い目標を立てたかもしれない。

 

 設計課題が終わり、これからの夏休みは楽しみだ。