―若さと幼さ―
若さと幼さ、似ているようで異なる。
前者は年齢が低く、活力があるさまを示す。
後者は同様に年齢が低いことを表しつつも、未熟であることの意が強く感じられる。
若さをつくるのは容姿や行動、身体的な要素が支配的である。
一方、幼さは精神的な成熟度に左右される。
そしてその精神的な成熟度は、社会における経験値に依存するのである。
相手:30歳 弁護士 京都大学卒
方法:婚活サイトPairs
場所:神楽坂 ワインバー
衣装:コート(Vivienne Westwood)、ワンピース(BIANCA EPOCA前回と同じ)、バッグ(Chloe)、パンプス(Viva Angelina)
ながらく投稿が滞ってしまった…
久々の面接。
金曜日、2件の打合せを終え疲れきった上に、アクセサリーが破損し、すっかり戦意喪失の筆者。
とぼとぼと神楽坂を上り、指定された店に入店。
例のごとく遅刻の連絡があり、プロセッコで1人で息をつく。
20分ほどして到着したM氏は神楽坂を急いで上ってきた様子。
いやはや、お疲れさまです。
そこから2時間にわたり、他愛もない話が続いた。
生い立ちから司法修習の思い出、趣味のダイビング、好物のラーメン、共通の知人の話題に、知らない人の話…明るくよく喋る人である。
若い。
筆者とM氏は同い年である。
可愛らしい顔立ちのせいか、高めの声のせいか、低めの身長のせいなのか…
若い。
いや、幼い。
学生時代にこんな男の子いたような…もはやデジャヴの気分である。
M氏は1年浪人して京都大学に入学、法学部ではなかったため、法科大学院は3年、さらに司法浪人を経て司法試験に合格。
司法修習生として社会に出たのは約1年前だそうだ。
なるほど、幼さを感じるのは、社会経験の短さゆえ。
本人も自分は学生に近いと語っていた。
精神的な幼さを左右するのは年齢ではない。
社会に身を置いた期間と、その密度に大きく依存するのだ、ということを改めて感じた。
しかし、さすがは弁護士。
金銭感覚はオトナである。
2600円の生ハムもグラス1500円のワインも、コスパ良しと述べ、全額おごってくださった。
筆者が普段いただくのはその半額以下ですが…
神楽坂上に住む彼は、店から徒歩圏内に自宅がある。
しかし、家とは反対に坂を下り、筆者を改札まで送ってくださる紳士ぶり。
そういった振る舞いも意外とオトナであることに、最後に驚かされた。
専ら友達テイストではあったが、不思議と連絡は続いている。
また会う機会もあるかもしれない。