看護師は雄一郎を
休ませないと
ダメだと言って
今日は帰るように
晃たちに促した。
先に施設の人が
出て行った直後
雄一郎は看護師に
頼んで少し
待ってもらい、
晃の手を握って
本心から謝った。
「晃、
３年前の真実を
聞いたよ。
加奈子のした事が
お前の心に
深い傷をつけたのを
教えて貰った。
本当にすまない。
俺と加奈子の身勝手を
…許してくれ。」
ちょっと驚いた顔を
晃はした。
少し戸惑ったように…
晃は告白した。
「龍は…
加奈子と不倫したから
雄一郎さんは俺を
大嫌いなるって
俺に言った。
不倫相手を
許さないって…
だから…俺
雄一郎さんに
嫌われるのが
凄く怖くて
本当のことは
言わないでって
加奈子に頼んだ。
でも本当は
龍のいう事が
気にくわなかった。
だって俺加奈子が
結婚してたって
最初は知らなかった。
後で加奈子は
離婚するって
言ってたんだ。
俺はだから不倫してない。
悪い事してない。
俺加奈子に早く
大人になるから
結婚してって言った。
でも雄一郎さんと
一緒にアメリカに
行っちゃった。
３年前俺いっぱい泣いた。
泣きすぎて
背が伸びなかったくらい。
俺加奈子が嫌いになった。
世界一嫌いだ。
でも…。」
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