凄い…

 汚いぼくが、

 どんどん汚れが取れて

 きれいになっていくみたい…。
 風の中で心が軽くなって

 自転車ごと

 空へ飛んで行けそうに

 順は感じた。
 

 ロケに使われた場所は

 遠くの山と

 少し開けた草原に

 大きな木があるロケーションだ。
 順はその大きな木を見て、

 その下に沢村ゆづるが

 笑顔で待っていて

 くれるのを想像した。
 それはあり得ない夢だが、

 絶対に叶わない夢を

 叶えたいと順は願った。
 自転車を止めると、

 順は大きな木を

 見つめて

 その木の下に歩き、

 腕を広げて抱き着いた。
「ゆづるさん…。」
 ももはなんだか順に

 感心していた。
 そんなに人を

 好きになれるのかな?

 凄いな~。

 あたしもいつか誰かを

 大好きになれるのかな?
 木に抱き着いた順の

 表情は泣き顔から、

 穏やかな表情に変わり、

 最後には微笑みに

 変わった。
 順はももを振り返って

 泣き笑いをした。
 

 

 

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