あいつと俺のそーゆう関係ー127 決して近寄らない  | エンムブック2のブログ

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 豪の表情は

 元に戻れる安堵感が

 あるようで、

 最近の中では一番

 穏やかな表情だった。
「千堂。

 もう魔法呪文は

 あと一行程度だ。

 体液交換で完了する。」
「……。」
 静かな森に

 風が吹く。

 この間より気温も

 寒くなった。
 一成は一定の距離に

 達すると立ち止まった。

 豪は敏感に感じ取る。
「?どうした?

 来ないと体液交換できない。」
「千堂。すまない。」
「は?千堂って…俺は…。」
 一成は

 少し離れたところで

 結構大きな声で

 向こうに立つ豪に

 話しかけた。
「許してくれ千堂。

 まさかこんな事に

 なるとは思って

 いなかったんだ。」
「だから、誰が千堂だって?」

 豪のこめかみが

 ピリピリしてきた。

 一成は豪の声を

 無視して続きを話す。
「先月君にここに呼びだされた時、

 君の話に僕は

 うっかり乗ってしまった。
 それがここまで

 君の精神を崩壊に

 向かわせたと思うと

 責任を感じて…、

 申し訳なくて僕は…。」
 豪とは

 一定の距離を開けて

 話す一成の態度は

 決して近づかないように

 注意しているように
 見える。

 

 

 

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