梓を見下ろして一成は

 遅い時間なのに

 一緒に工を

 連れてきた理由を

 説明した。
「郵便局の裏側にある

 コンビニで

 バイトをしていて、

 そこで僕の仕事が

 終わるまで
 待っててもらってるんだ。」
 一成の言うコンビニは

 この辺りでは

 一つしかないので

 梓はすぐに分かった。
「梓の帰り道にあるコンビニね!」
「そうだよ。」
 微笑む田村豪に

 梓はドキドキしたし、

 梓は田村豪の

 話す言葉に

 ホッとするような、
 妙にしっくりくるような

 不思議な感覚をうけた。
 初めて会った方なのに、

 昔から知ってるみたい。
 温かいまなざし。
 豪の貌をした一成が

 微笑むと梓は、

 恥ずかしそうに

 頬を染めた。
 梓の自分を見る目が

 熱っぽいと

 一成は困惑し、

 後ろでこちらを

 ニヤニヤして見ている

 一成の顔をした

 田村豪の顔を見比べた。
 豪の最も心配した

 恋の魔法が完了して

 あと少しやる事を

 済ませれば

 元に戻るだけになった。
 

 

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