二人はお互いを

 食い入るように

 見ながら

 お互いを起こし、

 お互い両肩を

 強くつかんでから

 同時にお互いが
 自分の顔を撫で

 叫んだ。
「うわあああああ!僕だ!!」  
「俺だあああああ!!」
 豪も本気で驚いている。

 本当に魔術が

 掛かったのだ!!
 二人はそれぞれ

 自分の身体を触り、

 互いの身体を触って

 確かめ合った。

 確かに入れ替わっている。
「どういうことだ、

 何が起きたんだ、

 何をしたんだ田村っ!!」
「し、知らないよお。」
 口ではそういうが、

 猿にそっくりな自分の

 痩せた肩を叩いて

 魔術の成功を確認した。
 やった!

 本当に入れ替わった!!

 あの魔術、

 本物だったんだ!!!
 魔法成功の喜びで

 飛び上がりたかったが、

 ばれたらまずいから

 豪は乗っ取り計画

 成功の為に用心した。

 しかし一成の衝撃は

 大きすぎた。
「なんだよこれえええ!!」
 普段余裕で生きている

 一成が恐怖と焦りで震え、

 冷や汗をかいている。

 

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