「ああ、だけど全部

 断った。

 今は勉学が一番大事だ。」

 なんて嫌な奴だあっ、

 そんなに自分の優位を

 みせつけたいのか!!
 嫌われ者の豪には

 告白されるなんて

 夢みたいな話

 なのにそれを

 全部断るなんて、

 くっそおお、
 八つ裂きにしたいくらい

 羨ましい!!

 と強烈なコンプレックスで

 憎悪が増した。
 スーパームーン並みに

 明るく輝く満月を

 見上げて豪は

 こんな話で時間を

 食ってられるかと、

 怖い形相で一成に

 飛びかかった。
「千堂!」
「え?!」 
「もういい!!

 俺が好きなのは、

 お前だあああああああああああああ!!」
 そっちの展開か!!

 と一成は理解したが

 瞬殺で断った。
「男同士?すまん断る!!」
「そうはいくか!!」
 豪からの告白で

 うろたえる一成に

 掴みかかり、

 やせた豪の渾身の

 力で両肩を抑えた。
「田村待て!

 な、なにする気だ?!」
 豪は満月を見上げて

 一気に最後の詠唱を

 唱えた。

 

 

 

 

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