周囲は暗くなってきたが、

 満月は明るく
 二人の顔を照らした。

 豪は一成が

 物怖じした様子が

 全くないのでまた

 劣等感を抱いた。
 さすが余裕だな千堂。

 爽やかな

 良い人ぶりやがる

 その性格に腹が立つ。
 いいか、

 今晩貴様は俺に

 全部奪われてその

 親切心が

 仇となるんだぜ。
 既に豪は口の中で

 魔術呪文を2回

 詠唱していた。

 後一度唱えて

 口づけをすれば

 魔法完成だ。
 一成はブツブツ小声で

 何か言っている豪に

 気づいたがそれは

 いつものことなので
 内容を聞こうとはしなかった。

 そして豪は一成に

 向き直った。
「相談っていうのは…。」
「恋の話だろ?」

 ちょっと

 笑顔を浮かべる一成。
「え…。」
「人のいない所で

 話したいことは

 だいたいそうだろう?

 僕の友人の女子に

 好きな子がいるんだろ?

 当ててみようか?

 小林久美だろ?」
 一成の所に

 しょっちゅうやってくる

 学年1可愛い女子で、

 確かに豪が一成に

 入れ替わったら
 最初にエッチしようと

 もくろんでいる女子を

 言い当てられて

 面食らった。
 

 

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