「さっきの奴に付けられたんだ、

 てめえの兄貴か?

 呼んで来いや。」
 小さな龍はびっくりして

 恐怖で震えたが、

 晃を守らなきゃと思った。
「すみません。すみません。

 ごめんなさい。」
「てめえ代わりに責任とるか?」
「はい、取ります。

 (晃は)許してください。」
 男は

 龍の首根っこを捕まえ、

 黒い車に押し込んだ。

 むわっと男臭い車内で、
 龍はその後ずっと

 関係する事になる

 金歯の男を見た。
「坊主、可愛がってやる。」
 龍は怖くて

 ガタガタ震えた。

 龍を押し込んだ車は発車し、

 龍の自転車は残された。
 その後街外れの

 ラブホテルに

 連れ込まれた龍は

 金歯の中年男に犯されて
 部屋で生まれて

 初めて男と関係した

 龍がやめてとか、

 痛いとか悲鳴をあげながら
 金歯の中年と

 他に3人の男とも繋がった。
 これが悲劇的な

 龍の初体験になり、

 この出会いが

 龍の人生を決定した。
 金歯の男にメチャメチャに

 されながらでも龍は

 これが晃でなくて

 よかったと思った。
 晃を守れたと思う想いで、

 龍は理不尽な暴行に

 耐えられたし、
 自分が晃を助けられたと

 思い込むことで

 嬉しささえも感じられた。
 晃への恋心はこの後

 晃への犠牲と献身に

 自らの存在価値を

 求めるようになる。
 数時間後、

 龍の悲鳴は最後には

 気持ちいいという喘ぎ声に

 変っていった。


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