先日の浦島太郎事件から 程なくして、長らくお待ち頂いておりました フォローアップに行ってきました。
8月の最終セッションだった、フレブル桃子のお宅訪問です。
フォローアップに至るまでには、とても熱心な飼い主様でして、メールにて何度も動画と分析などのやりとりをさせていただき、この日となりました。
まず初めに、玄関先でのパパさんとのやりとりですが、「 その後いかがですか? 」「 少し良くなってきてる!」
ん??? なぜに「少し」良くなってきてる?
でもね、これは初めから承知してた回答なんです。
動画分析やり取りの中で一番感じた事は、「やり方だけに囚われて、桃子の心理が置き去りになり、完璧にこだわりすぎてる 」
「 欲が出て、ゼロから一気に100 を求めすぎてしまう」
同じ犬種でも、オスでもメスでも、一頭ずつがそれぞれ違いますし
「 教科書やテキスト通りにやっても、状況や人が変わればその都度違うわけでして、やり方をお伝えして道具を使ってみても、それを扱う人の気持ち、また犬の心理がわからなくては変わらないんです」
やりとりするメールの中で感じたことなどは、何度もお話をさせていただきましたが、これらの点に気づくか否かで変わってくるわけです。
私自身も初めの頃は、やり方や道具にこだわって、答えを聞き出すことでなんとかしようとか、
一つできると出来たことを認めてあげる事が大切なのに、
犬の心理が置き去りになってしまったり、
一つできるといやもっと完璧にできるはず! と欲が出て失敗してきた経験がありました。
だからね、フォローアップに至るまでの 飼い主様のお気持ちってわかるんですが、それをどう伝えるか…
これは今の私には、飼い主様に実際に見て感じて、こういう事なんだ!と経験していただくこと以外ないんですよね。
ですので、予想していた答えと新たな一歩の為に伺いましたよ。
お部屋に入ると前回の桃子とは違う良い顔した桃子がおりました。
こうしてパパを見上げて、指示を聞くこともできるようになってきてるんです。
まず初めにお伝えしたのは、メールでのやり取りで何度も話してましたが、「声を出すこと」
ついつい、聞こえないからと ハンドサイン だけに頼ってしまいますが、桃子はちゃんと見て感じてるんです。
だからこそ、声を出してエネルギーを声に乗せて伝える。
声を出すことで、自分の耳にも強い意志となって届き、様々なわかりやすい表情となって桃子に届きます。
逆を言ってしまうと、今回はトレカラトレーニング、呼び戻しやノーの伝え方という課題もあり、声を出さないということは、道具だけに頼ってしまい、道具を罰として使いがちになってしまうという事。
だから何度も何度もしつこいくらいに、「 声を出して! 声をかけて!」と伝えております。
桃子、白目でてるでしょ(笑)ちょっと緊張感。
だって、またもや自分の思い通りにならない おばちゃんが登場したから(笑)
とはいえ、足を崩してリラックスポジションなのでね、ガチガチに緊張とかではないんです。
1人でやるので、肝心な写真とかなかなか取れないのですが、桃子は 私が大好き(爆笑)自分で言うのも図々しいけど、犬は強いリーダー、メリハリのある人が本当に好きなんですよね。
「 モモ! おいで~~ ほりゃほりゃこっちだよ~~♪♪ 」なーんてやってね、メチャ絡んで飛んで遊びますが、「 やめ、おわり!」でおわれるようになってるし、桃子はねできるんです。
何よりも、飼い主様が 桃子にとって 「 安心と安全 」を与えてくれる存在であることなんです。
初めてのセッションでは、やはり夜だったり雷雨が降ったり、子供たちがいたり、ちょいと落ち着かない環境の中でした。
どうしてもお二人のお仕事の都合で、夜の暗い時間の散歩がメインだった桃子
耳のハンディを考えると夜も怖さはあるけれど、昼間の方が丸っと全て、自分の周りのものが見えるわけで、臭い見たことのないもの触れたことのないもの子供や お年寄り、ダンプにトラックなどの車の嵐などなど、昼間の恐怖やストレスは半端なく高いわけです。
これは本当の意味のリーダーウォークをやりながら、まったり中の桃子
初めてのセッションでは、やはり夜だったり雷雨が降ったり、子供たちがいたり、ちょいと落ち着かない環境の中でした。
ドギナイやますみさんを知ってから私へたどり着くというクライアントさんの方が少ない私にとって、
ゼロからどこまでわかりやすくお伝えできるかになるのですが、初回は 基本的なこと、心理、改善点などをお伝えしましたが、やはり今まで学んできたこととは違うわけですし、どうしても形通りにしよう!
「やったら直る!」と思われてた部分もあり、犬種の特性、ときにマネージも組み込みつつ、
何よりも桃子の心理を理解した上で、興奮のコントロールを上手にすることで、問題を直すのではなく、問題が起きる状況を起きにくく、リハビリってやつです。
まずは誘惑のない状態で指示が届くこと。
次に誘惑のある状態での指示に従えること
飼い主さんも楽しそうでしょう!!
ガチガチに堅いものではなく、楽しくなければ人も犬も学べないんです。
わかりますか? 桃子は耳にハンディあるからじゃないんです。
桃子はママもパパも大好きだし、目の前で桃子の目線になって呼ばれれば、バビューンて行く普通の子なんです。
でもね、今 誰と 何をやってて 自分は何をしなければならないか?
ちゃんと答えを自分で出せる子なんですよ。
それと 今回飼い主様が 「どうしても 後ろに下がらない、下げてもまた出る!」ということを盛んに仰ってたのだけど、本当の意味のリーダーウォークを誤解されてて、力で、強くというようにやられてました。
いやいや、リーダーウォークは 力は必要ありません。
「犬の心理が変わったか否か」
ただコレクションを入れる、ただ何度も何度もユーターンしても、犬には伝わらない。
目的は? 犬の心理がちゃんと切り替わったか?
ここをしっかり説明した上で、経験し実感として手応えを感じていただきました。
「 犬の心理 」 大切ですね。
大概は、犬が諦める前に人が諦めてしまう!
ここはきっちり桃子に諦めてもらいます。
もう一つは、散歩コースの改善と見直し
ずっと気になって腑に落ちなかったことを質問させていただきました。
片道1車線のダンプやトラックなどが多い道を、10台単位でカーブを抜けて猛スピードで車が桃子の前や後ろから走り抜けていく通り。
場所によってはガードレーもなくて、人1人の幅ほどしかない歩道(≧∇≦)
耳の聞こえない桃子にとっては、ものすごい風圧で後ろや前から、とてつもない大きな物が横切るわけです。
そしてプレイドライブの高い犬種…
「どうしてもここを通らないとならない理由は?」
ないんですよ。
人の都合です!
では、ママとパパに ガードレールのない車道ギリギリに、車が来る方向に向かってしゃがんでもらいました。
目の前を通るのではなくて、しゃがんだ状態で 目の前から車が襲ってくるわけです。
ややもすれば、しゃがむどころか、寝転がったほどの体高しか桃子はないわけですよ。
この恐怖わかりますか?
後ろからは、音も聞こえないのに ものすごい風圧で大きなものが走り抜けて行くんです。
怖さという恐怖マックスの心理と、プレイドライブ重なり、過呼吸で白目向きだしながら、それでも前に出るな引っ張るなという指示に従おうとする必死な桃子。
これ、自分に置き換えるとわかると思いますが、恐怖マックスで人の声なんか届かないし、叩かれようが刺されようが感じないほどの心拍数の上がり方で過呼吸になってます。
初回は夜でしたし、ここまで車通が激しいとは知らずでしたが、それでも自宅から街頭のある明るいところとして、ここしかないのかと思っておりましたが…
もちろん、そんな中でも引っ張らなくはなりましたが、ドキドキのまま興奮が落ちきらない。
興奮を高めない!
すべての問題は興奮から!
であるはずなのに、恐怖という興奮がマックスになる散歩をされてたわけですね。
本当のリーダーというのは、犬の安心と安全を守れる人、安心と安全を提供できる人なのです。
平常時はもちろんですが、犬が困ったり、ピンチの時に冷静に的確な指示を出せる人。
犬は指示を出されて安定する生き物だから、同じように同調して困ったり、迷ったり、イライラしたり、それでは安心も安全も得られませんよね。
こんな道では桃子もバランスを崩すと同時に、人側もガチガチになって歩かなければならないわけですからね…
本来の散歩から逸脱した散歩
この日は真昼間でよく見えますしね、桃子はストレスマックスで鼻鳴きとワサワサが止まらなくなり、この状態もご説明しました。
これからは、どうぞ安全な道をゆっくり穏やかな気持ちで歩かれてください。
裏道に入るためには 人ひとり分の幅の猫がわんさかいる猫ロードを歩かなければならずと仰ってましたが、はい! これは我が家の犬だって行きますよ! 人一人分の母の路地で猫が左右にたくさんいて飛び出してきて、行くな!という方が無理~~
こんな時は ほんの数メーターですから、マネージしてもいんですよ。
臨機応変てこういう事。
それとね、リードを緩めるという意味。
短いリードじゃわからないし実感できない。
という事で、今回は前回持って行った私自前のリードですけど、もう一度現在のものとの散歩長いリードでの散歩を体感していただきました。
心理が変わった瞬間などね、解説しながらお互いにチェックしつつです。
一般的に売ってるものって、120cmから150cm位かなぁ。
それを癖で手繰り寄せて短めに持つでしょ?
そうするとリードは張ってなくても、ちょっと動けば張っちゃうんです。
そうだな、車のハンドルでいうところの遊びがあるかないか。
例えば、メルセデスとかクラウンて 車体がデカイけど、指一本でくるくるくるっと狭い路地でも余裕で曲がれちゃうし、車庫入れ簡単(笑)
でもさ、ハンドルに遊びのない車、パワステなのに指一本で回せないやつって、何度も切り返したり思う通りにならない。
その時、経験の少ない人ならば焦りだしますよね。
リードが長いという事は、仮に短く持つ癖があっても必然的に遊びが出るので、導く方も余裕が出てくるし、導かれる方も変な緊張やストレスが走らないって事。
あっ!もちろんちゃんと習った上での事ですよ‼︎
やみくもに長くしても事故の元ですから、勝手な判断ではやらないでね。
話が脱線しちゃいましたが、今回は 飼い主さんが迷われたり、わからなかったりのなぜ?どうして? その時の犬の心理は? と言うところを細かく確認修正でした。
最後に 車なら飼い主さんが降りて、姿が見えなくなるまでギャン吠えをするという、新しい悩みがでました。
はい! 前回クレートやハウスの事をお話ししまして、サークルの中に安心も して過ごせるハウスを入れてらっしゃる。
それならば、クレート= アンんして過ごせる自分だけのお城 として教える事で、車の中もフリーではなくクレートを使ってもらうこと。
犬は動けばうごくほど興奮も高くなり不安になります。
しかもいろんな突起の出てる車内で、突然人が覗き込むかもしれませんし、そういった諸々の不安を取り除くという意味でもね、普段からのクレートトレーニングが車内やいざという時に役立つわけです。
近づいて写真撮っても起きませんでした。
因みにハウストレーニング、狭いとこに押し込めるようで嫌だと言う罪悪感を持つ方がありますが、これ↑めっちゃリラックスして寝てます。
ハウストレーニングには、人の意識の持ち方も大きく影響しますし、無理に押し込めたり、入った途端にバタン!と扉が閉まるでは、犬達も入りたくないですよね?
いかにくつろげる場所として認識させるか、安全に安心できる場所として過ごせるかが大きなキーポイント☆
今回もさらっと書くつもりが、長~くなりました(笑)
最後にしっかりと感じましたよ!
こちらの飼い主様なら、桃子に安心と安全を与えられる。
盛りだくさんの内容になりましたが、桃子と楽しく暮らすために、さらなるステップアップをしてくださる事と思います。
今回も 長い時間ありがとうございました☆
また、お会いできる日を楽しみにしております。
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今夏よりパピーが家族に加わり、時間的な制限がさらに重なりますが、
長らくお休みさせて頂いておりましたフリーセッションを、再開致しました☆
フルタイムで仕事をしておりますゆえ、引き続き自分の休みを利用してのフリーセッションとなります。
時間的な制約が重なるため、基本的にはこちらの指定の公園までお運びいただく形となりますが、
ご自宅で問題がある、こちらまでいらっしゃる事が難しいなどの場合は、ご相談の上ホームセッションという形もお選び頂けます。
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