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初めてできた彼氏との初デートが花火大会でした。
今はもうなくなってしまったようですが、
毎年かなりの人が参加する大きなイベントだったんですよ。
当日は私だけ浴衣、彼氏が洋服で参加しました。
彼はシャイだったので、会ってすぐに褒めてくれることはありませんでしたが、
後で感想を催促すると
「思ったより可愛くて、最初誰だか分からなかった」
と照れながら言ってくれて…とても嬉しかったのをよく覚えています。
でも初めての浴衣デートだったので、失敗したこともありました。
花火大会って普通は野外ですよね。
特別観覧席もあったようですが、私達は予約していなかったので、
外で観ました。
たまたま芝生に2人分座れそうなスペースがあり、
そこで立ち見をしようと思ったのですが…周りのお客さんは皆、
ピクニックシートを広げているんですよね。
そんな中、立って観ていたら他のお客さんの迷惑になってしまいます。
でも浴衣のまま座り込んでしまったらお尻のところが汚れてしまいますし、
ハンカチも忘れてしまっていました。
勿論、ピクニックシートなんて用意していません。
仕方なく浴衣の裾がつかないように注意してしゃがみこんでいましたが、
花火大会のプログラムが半ばに差し掛かったころ、
さすがに足が痺れてしまいました。
そうしたら、あぐらをかいて地面に直接座っている彼が、
自分の足を指さして
「足が辛いなら座っていいよ」と…。
後で振り返ればアクシデント万歳!
とも思えるのですが、
その時は申し訳なさで気が気じゃありませんでした…。
2人して足に負担をかけたものですから、
全てのプログラムが終わって「さあ帰ろう」と立ち上がった途端、
足の痺れでふらつきかけたのも、今ではいい思い出です。