来たりしに時に
波に乗れるか?
この瞬間を常にイメージし、準備し、トレーニングを重ねてきた。
ミスはできないというプレッシャーはもはやない。
通り越した。
自分でも驚いているが、
この結果がどうなろうとも、
正直、どうでもいい。
もちろん、成功するにこしたことはないが、
ここまで来る過程で随分と傷ついた。
多くを捨て、多くを広い、多くを失い、まだ望むかと苦悩した。
やっと解放される。そう思わされる。
海沿いの藻屑となれど、それまた定め
静かな都の一輪の花など誰も見はしない。
悲しきや、悲しいのか、俺は悲しんでいるのか。
黄昏時に浮かぶ蜃気楼。意識朦朧ともうどうなろうと構わん、構わん。