(2021/12/28 記)

 

2021/12/13 (月) は久々に遠景の霞が消えて、1日クリアーな空でした。

職務終了後、遠景や夜景をテスト撮影しましたが、夕方の空に月が見えて来ました。

  

   

  

  

 

ここまでは原画像のまま、バッチ処理(フリーソフト:リサイズ超簡単!Pro)で長辺

1600pixels に縮小しただけで、階調や色相などの補正はしていません。

 

最後のコマの原画像に対して、周囲トリミングをかけた上で、望遠鏡撮影時と同様に、

後処理で入念に整えました。

 

  

充分な質感があります。

冬らしい寒さがようやく到来して、ETX-90 やミニボーグ45ED によるお手軽月撮影

一式さえ設営が億劫になる時期に、よりお手軽に月を撮れるのは有難いです。

 

ETX-90 やミニボーグ45ED による月画像を超える必要はありません。

それらの機材も無駄にしたくはありませんので、丁度良い案配です。

また暖かくなったら、よりよい仕上がりを求めて本格撮影も併用します。

 

価格.com の作例では、DSC-HX400V の月画像が最も見映えがあったのでしたが、

DSC-RX10 に近い、一眼クラスの体積があることで、常用携行性は落ちるために

選択肢から外しましたが、ずっと心残りではありました。

しかしRX10 シリーズとは異なり、HX400V はHX99 と同じ1/2.3インチ画像素子機

なので、光学ズーム倍率の差だけだろう、と考え、常用携行性とのバランスも良い

HX99 を選びました。

 

この仕上がりを見れば、その判断で正解だったようで、安心しました。

ズーム倍率の数値だけ見れば、HX400V は魅力的に見えますが、いくらZeiss設計

といえど、神ではなく人が設計するものですから、万能を追求するのは無理という

もので、ズーム倍率を優先する代わりに何かを妥協することを回避は出来ず、

ズーム全域で凄い描写力があるかどうか、というのはまた違った話でもあります。

 

少なくともHX99 は24mm 相当の広角端、50mm 相当の標準域、100mm 相当の

中望遠域/テレマクロ領域の描写力も、720mm 相当の望遠端と同様に、充分

満足できる整像を得られています。

(昔、京セラContax TVS の3倍ズームの広角端で、縦構図での人物撮影では

画像周辺部にある頭が妙に伸びていたのを思い出します。電子補正のない

物理的な光学拡大での銀塩フィルム撮影には、そのような広角写野の確保と

周辺部に行くにつれての糸巻き状変形が諸刃の剣でもあったものであり、

それを目立たないよう横構図を使い、人物を画像の中央付近に収めるなど、

配慮のノウハウもあったものでした。)

 

測光方式はスポット測光が一番有効のようです。周囲の暗黒による影響が

少なくなるからでしょう。露出補正操作も不要なほど正確です。

一方、スポット測光を使うためには、写野中央の狭い場所に月を誘導する

必要がありますが、720mm 画角を普及品の三脚雲台のアームレバーで

調整するのは、三脚部材のプラスチックがふにゃふにゃするための揺り戻し

もあって、なかなかうまく行きません。

関東幽閉時代に自宅用と関東宅用に微動雲台を2つ導入したものが、現在

1つ余っている筈なので、それを使えば解決しそうです。

 

が、もうまるでその装備は望遠鏡での撮影と変わらない感じもします(^^;)。

 

 

 

 

ご覧いただきありがとうございます。