着地衝撃をやわらげ腸脛靭帯炎を改善する | 股関節が硬い 徹底究明!中村考宏の超スムーズ股関節回転講座

股関節が硬い 徹底究明!中村考宏の超スムーズ股関節回転講座

骨盤後傾から骨盤をおこし股関節を超なめらかに。体幹と四肢を連動させ動きの質を追及する。運動とは人の重心が移動することである。運動を成立させるべく構造動作理論(Anatomical Activity)に基づくトレーニング方法と身体観察について綴ります。

陸上指導者のFujitaさんから、長距離を歩いても疲れない歩き方にコメントがあった。

走ることも同じだと感じています。股割りトレーニングのおかげですが、歩く動作の延長線上に走る動作があると思います。理想的な歩きが、理想的なランニングにつながると考えています。

Fujitaさんはアフリカ人ランナーの走りを目指している。  速く走る、遠くに飛ぶ、高く飛ぶ、遠くへ飛ばす、などの世界記録保持者たちの肉体は、真っ直ぐで美しいという記事を書いたが、アフリカ人ランナーが走っている動画を見ていると、馬のように綺麗な足が印象的だ。日本人選手の綺麗な走りが見てみたいものだ。がんばってほしい。

 

さて、動作をするときは着地衝撃を緩和することが大切だ。特に走る動作は一歩一歩の衝撃が大きいので体の負担を最小限にし走りたい。走ると足、膝、鼠径、腰などに痛みや症状が出現する場合は、着地衝撃を緩和できていない可能性が高い。

 

着地衝撃は体の真下に接地することで緩和することができる。体の真下で接地していても、着地衝撃を緩和できない場合がある。それは、偏平足や外反母趾など回内足で接地している場合だ。回内足は足の機能を回復させ正常に戻し、また下肢の配列を正しくしアライメントを正常に戻し、脚を真っ直ぐにし動作することが大切だ。そして、股関節、膝関節、足の各関節の運動方向を良好にし、体の負担を最小限に走りたい。

 

▲解剖学アトラス 越智淳三=訳