上肢と下肢の機能状態を良好にして深部感覚を有する | 股関節が硬い 徹底究明!中村考宏の超スムーズ股関節回転講座

股関節が硬い 徹底究明!中村考宏の超スムーズ股関節回転講座

骨盤後傾から骨盤をおこし股関節を超なめらかに。体幹と四肢を連動させ動きの質を追及する。運動とは人の重心が移動することである。運動を成立させるべく構造動作理論(Anatomical Activity)に基づくトレーニング方法と身体観察について綴ります。

4月の構造動作トレーニング・東京教室「深部感覚」は、四肢の機能状態を良好にして、それらが深部感覚を有するよう実習した。円滑な重心移動をおこなえるようにするためには、深部感覚を有する身体の状態で、基本動作を練ることが必要だ。
 
 
下肢の機能状態を良好にするためには、趾、足関節、股関節のアライメント、筋肉の作用、関節の連動などを正常にしなければならない。そして、アーチ構造を備えた足で衝撃をやわらげることができる接地を身に付けることが必要だ。
 
 
下肢の機能状態を良好にすることに努めているが、接地をするときに下肢を上手く受けきれず、膝に負担をかけて痛くなることがある。これは、例えば、O脚だった頃の足のアライメントの癖で、接地をしたときに足を無意識に開いてしまう、ということがある。骨指標を備えて、基本動作を練ることが大切だ。
 
 
上肢の機能状態を良好にするためには、手指、手首、肘、肩甲帯のアライメント、筋肉の作用、関節の連動などを正常にしなければならない。上肢においては、腕橈関節と胸鎖関節で苦戦している人が多い。それは、胸鎖関節が顎関節、胸郭、頸椎・胸椎と密接な関係にあることが大きい。まずは、腕橈関節をクリアしたい。
 
 
腕橈関節は、前腕の回内、回外の可動域を広げる。前腕の回内をするときに、手首、肩を回旋してしまう人が多い。肩を内に巻いている人がこの傾向にある。腕橈関節の機能状態が正常でなければ、上肢のみならず、体幹のパフォーマンスを落としかねない。骨指標を備えて、基本動作を練ることが大切だ。