動作を円滑におこなえる人は、足関節を深く屈曲することができる。指関節を使えるので、コントロールできる重心移動の範囲は広い。 足関節を深く屈曲できるようにするためには、足の指先を使えるようにしなければならない。
身体の真下に接地し、足の指先から足裏全体で地面を押すことで、足関節を深く屈曲することができる。地面を押す際に足の指先で作用する筋肉は長母趾屈筋と長趾屈筋、その際、拮抗筋の長母趾伸筋と長趾伸筋が伸張するので、すぐさま収縮して足関節を屈曲することができる。
足の指先を使えていない場合は、接地したときに長趾伸筋と長母趾伸筋が作用し、拮抗筋が長趾屈筋と長母趾屈筋になる。そのため、足関節を背屈するよりも底屈する作用に働きかけ、地面を押すというよりも地面をけり出す接地になり深く屈曲することができない。
足の指先と足関節の運動方向を身に付けることが大切だ。構造動作トレーニングでは、足指を握り込んだ状態で足関節の底背屈をおこなう。これは深い屈曲動作を実現し、円滑な重心移動をおこなえるようにすることが目的なのだが、なかなか身に付かず苦労している人が多い。さらに股割りは足指を握り込んだ状態で足関節の底背屈をして股関節までつなげる。動作を円滑におこなえるように、足の指先から身体をつなげたいものだ。
さて、先週は温かかったが今週は寒くなり、今日は雪が吹雪いた。