3連休は股関節トレーニング「陸上競技チャンピオンへの道」 | 股関節が硬い 徹底究明!中村考宏の超スムーズ股関節回転講座

股関節が硬い 徹底究明!中村考宏の超スムーズ股関節回転講座

骨盤後傾から骨盤をおこし股関節を超なめらかに。体幹と四肢を連動させ動きの質を追及する。運動とは人の重心が移動することである。運動を成立させるべく構造動作理論(Anatomical Activity)に基づくトレーニング方法と身体観察について綴ります。

陸上指導者の方から紹介をしていただいた「陸上競技チャンピオンへの道」 パーシー・セルッティ 著に
技術への本当の手がかりを得ようとするならば、頭の中で想像してものを作りだすコーチや教師の産物である技術を学んでも何にもならない。単なる考えは幻のようなものである。
との記述がある。著者の理論は自然のままの(自然主義的)技術という立場に立っている。環境に対する選手の反応というのは自然で本能的であるように、私たちも自然や本能的反応を置き去りにできない。しかし、私自身は運動に長けた選手に比べ自然や本能的反応が鈍い。だから、頭だけでなく肉体と心を鍛練することで自然や本能的反応に目覚めようとしている。そして、人の自然な動作を体現し、皆の役に立ちたい。
 

 
ということで、先日の正月・構造動作トレーニングから間髪入れず、3連休・股関節トレーニングに励む。股関節も頭の中で想像するものと、実際に股関節を動かすことができる立場での想像とでは、幻と現実ほどの違いがある。股関節を自分のものにすることは、並大抵のことでないが、やり抜く価値があるのだ。
 
 
牧神の蹄を使って足指のトレーニングをしていると、ブロックの扱いに慣れている人、ブロックの扱いに苦労している人がいる。ブロックの扱いに慣れていれば足から身体を整えることができる。そうでなければ、まずは足指の感覚・運動を養うことが大切。足指の感覚・運動が鈍い状態で身体を整えるまでには至らない。トレーニングアイテムを用いる際は、トレーニングの目的を明確にしたい。
 
牧神の蹄を使って足指から股関節をつなげたら、股割りで全身のポジションを統合する。さらに股関節の可動域をアップし、実践動作に転換する。構造動作トレーニングでは、決して股割りを目標にして完結してはいけない。実践動作が快適に行えるようにならなければ意味がないのだ。
 
 
股関節トレーニングの後は、山道のアップダウンを利用して足を馴染ませる。接地する位置、足のアライメントを整えながら12キロのトレッキングで汗を流す。小鹿が茂みを駆け抜けていく。なんと身軽なことか。先日、猿のような80歳前後の老人から山道の足のさばき方について接地の際の爪先の向き教えてもらった。やはり身軽に山道を駆け抜けるポイントは接地に至る。もっと、軽く音を立てずに接地できるようにしたい。
 
 
ご褒美は、鈴鹿セブンの絶景。雪化粧された山々が目に優しく、こころが和む。
 
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