股関節の不具合を所有感覚メソッドで改善する | 股関節が硬い 徹底究明!中村考宏の超スムーズ股関節回転講座

股関節が硬い 徹底究明!中村考宏の超スムーズ股関節回転講座

骨盤後傾から骨盤をおこし股関節を超なめらかに。体幹と四肢を連動させ動きの質を追及する。運動とは人の重心が移動することである。運動を成立させるべく構造動作理論(Anatomical Activity)に基づくトレーニング方法と身体観察について綴ります。

股関節の不具合は、脚があがりにくい、お尻や脚の筋肉が硬い、脚とお尻のつけ根が痛いなど、股関節のぎこちなさや痛みとして自覚できる。そのようなときは、股関節周囲の筋肉をやわらかくする必要がある。筋肉をやわらかくするためのアプローチは外部刺激と内部刺激の2種類がある。外部刺激は、マッサージや静的ストレッチなど、内部刺激は深部感覚アプローチ(固有感覚・所有感覚)がある。外部刺激のアプローチが一般的で内部刺激のアプローチは馴染みがない。そのため対処療法に留まり根本的な改善に至っていないのが実状ではないだろうか。
 
股関節周囲の筋肉をやわらかくするためには、起始停止部を整え、所有感覚を備える必要がある。外部刺激のみでやわらかくなった筋肉は一時的、もしくは元の硬い状態に戻りやすい。それは所有感覚を備えていないため、筋肉をやわらかく使える骨や関節の位置を保つことができないからだ。所有感覚は自らの動きで生じた内部刺激を感じ取る感覚だ。所有感覚を備えるのに、股割り動作は適している。
 

 
股割り動作は、股関節の可動域を拡大する、股関節運動を滑らかにするなどの目的で行うが、なにより股関節の筋肉をやわらかくするのだ。股割り動作のルーティーンは、筋肉の起始停止部を整える、所有感覚を備えるのに適している。それは正しい骨格位置を身につけることで筋肉の起始停止部を整えることができ、自らの動きで生じた内部刺激を拾うことができる。
 
股割り動作で正しい動作を身につけて、弾力に富んだやわらかな筋肉にすることがたいせつです。さらにターンオーバー(股関節の切り返し)を身につけて、テンポよく軽快な動きができるようトレーニングしましょう!
 
 
 

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