お久しぶりです。
少しお休みをいただきパリに行ってまいりました。
パリって素敵ですね、どこに行っても360°どこも絵になる街でした。
ただパリの写真をアップしても楽しくないので、
世界最大の美術館、ルーブル美術館の彫刻で
いいカラダ選手権を開催したいと思います。
審査基準は、独断と偏見です。ただ大きいのではなくあくまで「いい感じ」というものです。
では早速カラダの下部から段々と上がって行きましょう!
1.下腿部
まずは下腿(ふくらはぎ)から。
このチャンピオンは
『Philopoemen』
このふくらはぎ、いいですねぇ。
膝と足首がきゅっと締まり、なおかつ、ピークの位置が高い。
かなり脂肪も少なく前方からでも、腓腹筋とヒラメ筋のカットが見えます。
さらには前脛骨筋もしっかりとカットがある。
ここまで、しっかりと下腿を彫刻したものはありませんでした!
2.大腿部
次は大腿(太もも)です。
このチャンピオンはこれ!
『Hercule Gaulois』
めちゃくちゃバルクがあるわけでもカットがあるわけでもないですが、
座位ながらハムストリングの発達が確認ができます。
さらに、ふくらはぎ、お尻との形の割合がいい。
基本的に脚の大きい彫刻というのはありませんでした!
3.臀部
次は殿筋(お尻)です。
このチャンピオンは
…
『不明』
すみません撮り忘れていました。
この彫刻、この時代に男性で楽器(バイオリン)を持っているので、
かなり平和な感じの彫刻なのでしょう。
そのせいか、体は若干甘め(ゆるめ)のような気がします!
しかし、侮るなかれ、この彫刻、臀筋だけやたらと発達しているんです。
見てください、この芦毛の馬のようなヒップライン!
4.背中下部
次は脊柱起立筋のチャンピオンです。
『Denis Foyatier』
見てください。このアナコンダのような脊柱起立筋。
しかも若干脊柱が屈曲(猫背)なのにもかかわらず、この隆起ですからね。
しっかり伸展させ、起立筋が収縮した状態だともっと、くっきり浮かび上がってくることは容易に想像できます。
5.腹部
次は、腹筋を行ってみましょう。
このチャンピオンは悩みました。
『Torse Masculin』
『Hermes(Mercure),dit Hermes Richelieu』
しかし、全体として美しい、
『Hermes(Mercure),dit Hermes Richelieu』が受賞です!
若干、脊柱を前額面方向に湾曲させて、
内腹斜筋の発達による外腹斜筋の隆起(いわゆるエロい筋肉)を
セクシーさを演出しているあたりが憎いですね。
6.腹斜筋
次は腹斜筋です。
このチャンピオンは
『Le Gladiateur Borghese』
腹斜筋に関しては、私のなかで満場一致でした笑。
まず、このリーンなからだ。
腹斜筋だけでなく、広背筋なども全面から広がりが見えますね。
彫刻では、ストリエーションを表現することはほとんど無いように思いますが、
間違いなくストリエーション入りまくりだと思います!
番外編:腹部
番外編として、こんなやつもいました。
ポッコリお腹。
『Silene Ivre』
ワインを作る像なのでしょうか?
乳首の位置が若干外側なのは気になりますが、
ぽっこりお腹でも、ワインを飲んでいれば血中のコレステロールが上がりにくいという
フレンチパラドクスの銅像なのでしょうか?(←絶対に違いますが…)
7.胸部
次は大胸筋です。
男らしさの大胸筋ですが、意外なことにフィットネスジムでよく見かける、
大胸筋が全身をリードしているように発達した彫刻はありませんでした。
そんななか、大胸筋チャンピオンは
…
『Le Tibre』
です。
まず、ポーズがセクシーなのです。
まず、この格好をしていても、腹部のたるみがない。
それによって引き立たされる大胸筋。
決して大きすぎず、それでいて抱きしめられた時に安心感がありそうな(笑)、
まさにベストカップ!
8.背中中部
次は背中です。
男は背中で語る。ということで素敵な背中は、古今東西憧れの的なのです。
このチャンピオンは
…
『Ares dit "Ares Borghese』
『Hercule Combattant Achelous Metamorphose en Serpent』
のダブル受賞!
理由は、静と動だからです。
どうしても収縮位のの方が凹凸がはっきりして優位になるかと思ったからです。
静の部
『Ares dit "Ares Borghese』
決して奢らず、何も求めず、しかしひしひしと伝わるこの優しさと安心感。
動の部
『Hercule Combattant Achelous Metamorphose en Serpent』
もう説明はいりませんね!
絞りまくったハルクという感じですね!
9.僧帽筋
僧帽筋です。
このチャンピオンは
『不明』
すみません。撮り忘れてしまいました。
僧帽筋の上部というよりは、中部から下部にかけての発達具合が素敵ですね。
この、猫背の状態で、肩甲骨が放れた状態であろう状態でこんだけの存在感。
文句なしです。
10.上腕部
上腕です。
このチャンピオンは
『Jean Bernard DUSEIGNEUR, dit JEHAN』
この肩から、上腕にかけての忙しい感じがいいですね。
しかも、上腕二頭筋と上腕三頭筋の比率もいい。
生きていくためには十分すぎる筋肉量ですが、決して主張することもなく。
11.前腕部
前腕チャンピオンは
『Philopoemen』
この彫刻は、下腿の部門とあわせて二冠を獲得しました!
前腕と下腿は、遺伝的要因が非常に強い部位。
大腿前腕が太い人は、下腿も発達しやすいと言われていることから、
この二冠は納得の結果ですね。
というより、むしろ『Philopoemen』の父か母にトロフィーを届けたいくらいです^^
こんなのもありました。
『Fragments』
この作品は、顔と前腕だけという潔さがあったので掲載。
そして、
そして、
ベストバランス
最もバランス良くかっこよかったのは、
これ。
かっこいいなぁって思ってたら、
タイトル『Heracles et Telephe』=「ヘラクレス」
ギリシア神話の英雄です。
納得ですね!
【今日の一句】
職業病 といううよりあちらの 人みたい