アメリカは働きやすい国? | ロンドンで怠惰な生活を送りながら日本を思ふ 「東京編」

ロンドンで怠惰な生活を送りながら日本を思ふ 「東京編」

ロンドン・東京そしてNYといつの間にかいろんなところを転々とそしてまた東京に。海外なんて全く興味なかったし今もないという予想外の人生でした。今は東京に戻りしばらくお休みしていましたが少しずつ再開してみようかと思ってます。よろしくお願いします


日本というのは労働市場の流動性がなくて終身雇用で年齢が上というだけで上司が威張っていて…。本当に働きにくい国だ!!という人は多い。また、それが仮に一面の事実だとしてもたとえばOECDの調査を少し見れば日本の労働市場の流動性が過度に劣っているとは考えないのが普通だし、 もしそうであるならば日本経済がこんなに発展したわけもない。

だから、日本の労働市場にはほかの国と同じように問題はある。だが、それがほかの先進諸国に比べて異常なほどかというとたぶんそうではないというのが結論なのだが、日本の労働市場の不完全なところをあおって掻き立ててれば人間の不満な気持ちをあおれるから多くの識者がそれをやっているというのが実際のところだろう。

マー君がNYヤンキースに移籍することになったのでNYに住み始めた人間としては少し楽しみができたと思っているのだが、先日このような記事を発見した。

斎藤隆 マー君にメジャー新人の「パシリの心得」伝授

「田中には言いたいことがいっぱいあった。僕が知る限りのルーキーの心得、野球と関係ない部分を多く伝えた。飛行機(チャーター機)に乗るときは先輩に水やビールを持っていかなければいけない、とか」

 最も伝えたかったのは「パシリの心得」だ。斎藤のアドバイスに田中も「そうなんですか」と聞き入っていたという。7年総額1億5500万ドルという破格の条件で入団しても、メジャーでは新人。米国は日本に比べて上下関係は緩いとはいえ、新人には独特の慣習もある。

 例えば、救援陣には「最も若い投手がリュックにお菓子を入れてブルペンに持って行く」というルールがある。36歳でメジャーに移籍した斎藤はドジャース1年目の06年、キャンプ中のミーティングで毎日のようにビートルズの「ヘイ・ジュード」を熱唱し、すぐにチームに溶け込んだ。(日刊スポーツより引用)


そういえば、新人選手は女装をして移動しなければいけない(常にではなくたしか一回だったと思うが)というようなしきたり/イベント(?)があって日本人選手がそれをやっていたチームもあったようだ。

飛行機に乗るときに先輩に水やビールを用意?リュックにお菓子を入れてブルペンに持っていく?しかも年齢基準?とは…。日本人も顔負けの古臭いしきたりだと思う人は少なくないのではないだろうか。しかも、体育会の世界とはいえプロの高給取りのスポーツ選手がだ。

今、僕が働いているNYでも大卒の若い社員たちは周りにいる先輩社員の朝ごはんや昼ご飯を買い、夜は遅くまで残って単純なデータ打ち込みや残務処理などの作業をやらされている。

僕が恵まれているのかもしれないが比較的合理的に考える人が多い環境で育ち働くことができてきたおかげなのか「アメリカってどーなのよ?」と思ってしまうのだ。

日本にいるとアメリカなんていうのは合理的で上下関係も少なくて年齢基準でもない。自由に働けるしめんどくさいことなんてしなくていい素晴らしい国なんだ。なんていう人が結構いる。でも、それは実は一面にしかすぎないのかもしれない。

勿論、今でも朝ごはんや昼ご飯を買ってくるのが習慣の日本の会社もあるだろうが、そんなことやらせたらパワハラに!とかそんなことは非合理だからやってない。そんなことをやってもらえるのはせいぜ部長か課長以上みたいな会社も結構あるんじゃないだろうか?

まあ、これをもって日本の労働環境がアメリカよりもいいのだなんて言う気はさらさらない。でもまあ、アメリカでもこういう習慣がある会社や業界っていうのは実はあるんだということは頭の片隅においておいて悪くないだろうと僕は思う。そうすると日本のよくない点をひたすら誇張して労働者の不満をあおることで稼いでいる人たちの意見に対して冷静な判断が下せるようになるのではないだろうか?


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