北欧礼賛論? | ロンドンで怠惰な生活を送りながら日本を思ふ 「東京編」

ロンドンで怠惰な生活を送りながら日本を思ふ 「東京編」

ロンドン・東京そしてNYといつの間にかいろんなところを転々とそしてまた東京に。海外なんて全く興味なかったし今もないという予想外の人生でした。今は東京に戻りしばらくお休みしていましたが少しずつ再開してみようかと思ってます。よろしくお願いします


英・エコノミスト誌に北欧に学べという記事 が出て話題になっているらしい。 こんなことを書くとまたお前は北欧好きの大きな政府支持者なのかという批判が来るかもしれない。が、北欧のいいところはそれはそれとして学ぶべきだということが僕はいつも言いたいのである。地方分権的な制度で財政規律をきっちりと守っていること。財政・政府への信頼度も高く、社会保障のあり方がより効率的でユニバーサルな形をとっているので経済の効率性がそがれにくいこと。プライベートスクールを導入し教育に市場機能を導入したり、つぶれた企業を救済しないということや法人税が相当安いことなどサプライサイドではアメリカ以上に市場機能を利用していること。(過去の参考記事をこの文章の最後にリンクしておきますのでぜひ読んでください)

まあ、僕が過去に書いてきたことがそのまま今回のエコノミスト誌の記事には書いてあるという印象だ。

それはそうと北欧のいいところを見習おうというと自称・保守や自称・小さな政府主義者の中には嫌悪感を抱く人も多いだろう。またサヨク的な人は北欧のように福祉の充実した社会を作らなければならないと手を叩いて喜ぶ。


どちらも若干視点がおかしいなあと僕は思う。


実際には北欧のいいところは上述のようにサプライサイドにおいては市場機能を徹底して活かそうと姿勢が貫かれているところである。営利企業が学校教育を請け負っているなんて言ったらサヨク的な人たちは眉をひそめるだろう。法律上は解雇規制は厳しいが現実としては解雇はかなり積極的に行われていると書くと彼らは泣き出してしまうかもしれない。低所得者でも税負担はそれなりに重いし法人税は相当に安い。社会福祉は充実しているが働くことを前提としているしよりユニバーサルな給付なので高額所得者もそれを受け取る。サヨク的な人や国家社会主義的な人達が涙目になりそうな政策のオンパレードで、実際今回のエコノミスト誌でもその点がたたえられている。


彼らの充実した社会福祉制度を手放しで賞賛するのは論点がづれまくっている。言うまでもなく政府の財政の規模の大きさは問題になっている。元々勤勉で規律をある程度重視する北欧の人々は過去に破綻しかかった経験もあって財政規律を実際は非常に重視している。


マスコミがサヨク的で、まあ例に漏れず大学などにもサヨク的な人が多いので北欧のイメージというのは日本ではどうしても曲がった形で伝わっているのだと思う。それはアメリカに関しても同様でアメリカは市場原理主義の国なんだ。社会福祉制度などは一切存在しない弱肉強食の世界なのだと間違った姿が伝わっている。

が、実際には過去に書いたようにアメリカではかなり規制が強まっているし低所得者や高齢者向けの医療保険制度が国家を圧迫している。また失業してもいろいろと給付が実はたくさんもらえて働かないほうが働くよりも実入りがいいという福祉国家にありがちな状態が起こっていたりもする。

どこの国を目指すべきなんてものはないのだと僕は思う。いろいろと調べて学んでそれぞれの国のいいと思うところを取り込んでいくべきだろう。北欧に学ぶべきところはたくさんある。北欧なんて・・・。と嫌悪感を抱かずに興味を持っていろいろと調べてみればいいところもたくさんある。少なくとも市場を重視しより効率的な政府を目指そうと言う彼らの姿勢には学ぶべきものは多い。


北欧に関する過去の参考記事↓

ノルウェーのほうがアメリカよりもビジネスがしやすい理由


スウェーデンは本当に弱者に優しい国か?


サヨクが発狂しちゃいそうな北欧の政策


スウェーデンのフリースクール制度から学ぶ


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