くだらない橋下氏の愛人騒動に思ふ | ロンドンで怠惰な生活を送りながら日本を思ふ 「東京編」

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ロンドン・東京そしてNYといつの間にかいろんなところを転々とそしてまた東京に。海外なんて全く興味なかったし今もないという予想外の人生でした。今は東京に戻りしばらくお休みしていましたが少しずつ再開してみようかと思ってます。よろしくお願いします


橋下氏の愛人騒動が話題になっている。まあ、どうでもいい話だと僕は思うのだが、みなさんはどうだろうか?橋下氏の個人的な問題であり、橋下氏とその元愛人もしくは家族の間の問題でしかないからだ。仕事人・市長としての橋下氏とは何の関係もない話だ。

もちろん、政策的に橋下氏と逆の立場に居る人たちにとってはこれで何とか橋下氏を貶めたいと思うのは無理もない話だろうが、それはフェアではないと僕は考える。

まあ、多くの日本人がそういう気持ちであると思いたいが、こういうネタを喜んで取り上げる週刊誌が後を絶たないというのはそれだけ売り上げが伸びるからであろうから人の下半身や私生活のネタというのを好きな人は本当に多いのだろう。でもそれは人間のサガだから仕方ないのかもしれない。

しかもこのような風潮は日本だけではない。クリントン大統領の事件に始まり。最近ではタイガーウッズもプライベートな問題でなぜかテレビの前で謝罪させられた。。。。ちょうどイギリスにいたがみんなが会社でその会見を見ていたのをよく覚えている。(内心はくだらないと思いながらも面白いからと見ていた人も多いだろう)。イギリスの雑誌にも芸能人その他のプライベートの話題が満載だ。

アメリカの雑誌社はびっくりするような高い懸賞金をかけて有名人のプライベートの情報を流してくれる人を探しているという。

人生で成功し世の中に名を知られればプライベートがなくなってしまうのはある程度は仕方がないことかもしれない。プライベートすら知りたいと思われているというのはある意味で幸せなことなのだろう。しかし、テレビや雑誌の前でくだらないプライベートの問題をいちいち説明し、なぜか場合によっては謝罪しないといけないというのはこれはどういうことなのだろうか?まして一部のマスコミの記者などは何を勘違いしたのか被害者気取りで追及すらするのだから全く持って意味が分からない。

下品なネタを取り上げて多くの庶民の好奇心を煽っているくだらない立場の人間が正義面をしている姿を見るのはおぞましい限りだ。そんなことしているヒマがあったら東電の関係者をはじめもっと追及される人たちはいる。

いずれにしても、有名になればプライベートがなくなってしまう時代だ。これは一見すると仕方ないことのようだが僕はそうは思わない。もし、そうであるならば多くに能力ある人間が“犯罪を犯しているわけでもないのに、くだらない女性問題や家族の問題をマスコミに取り上げられ人々の好奇の対象にされるのなら・・・”と人生で成功しようというインセンティブを失うだろう。まあ、ほどほどの成功でよい。大成功はプライベートの喪失につながり家族や自分の人生にとって不幸なことだ。と思う人はきっと増えるはずだ。

また多くの国民はひょっとしたら公とプライベートの区別がつかなくなっているのでは?とか愛人がもてるなんて!!という嫉妬の心(男性から)、愛人を作るなんて軽蔑だ(女性から)というくだらない道徳心で満ち溢れた国になっているのではないかと心配もする。しかも多くの日本人はどうせ結婚しても浮気とかを普通にしているのにだ(まあ、今に始まらず江戸時代でもそうだったみたいだが)。

マスコミ関係者なんてその際たるものだろうに。。。笑

自分は不道徳な人生を歩んでいるくせに有名な人間には(と言っても橋下氏は大阪市長であり別に大半の国民の上に立っているわけでもないのだ)妙な道徳を求める。成功者を嫉みくだらないネタで貶めようとする。むしろ、我々はそういう風潮を煽っているマスメディアに対してこそ厳しい目を向けるべきではないのだろうかと僕は思う。まあ、そういう話がおもしろいのは人間だから百歩譲って仕方ないとしてもそのようなくだらないことでその人の仕事人としての能力までも評価するのはいかがなものか。このままでは優秀な人ほど政治から身を遠ざけ、あるいは政治以外の分野においてもプライベートを失うほどの人生の成功を望まなくなるだろう。結果待っているのは日本という国のますますの衰退だ。


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