アメリカ経済は日本の震災の影響によるサプライチェーンの混乱や原油高騰による消費マインドの落ち込みなどにより成長が鈍化している。もちろん、日本の震災は一時的な要因であり長期的な影響は限定的であることは言うまでもないだろう。
しかし、それでもFEDによるQE2が終りを迎えようとしている中で、さらに成長が落ち込むことに対する懸念が強まっている。いわゆるソフトパッチか景気後退かという議論がつい先日までさかんであった。
しかし、ギリシアをめぐる懸念が一旦は晴れようとする中で、株高債券安の動きになっていることからそういった議論は一旦は収束する可能性もある。
いずれにしても、アメリカ経済は想像以上に緩慢とした景気回復の状態にあることは間違いない。多くの中小企業の景況感は決して明るくない。ここ10年以上の成長エンジンの一翼を担った金融業界も政府による規制強化の流れを受けて元気がない。新興国の需要を受けて元気さを保っていた大企業を中心とした製造業も日本の震災によって一時的には停滞を余儀なくされるだろう。
現地のビジネスマン達と話したが、やはり「重い税金」・「規制強化」などの流れが間違いなく今後のアメリカ経済の潜在成長率を押し下げる原因になるとの見方を示す人は多かった。すなわちオバマによる様々な政策が明らかにアンチ・ビジネスであると彼らは認識しているようであった。
そして、僕自身がブログでそれは書いてきたことでもある。
アメリカといえば、自由の大地のように言われるが、いろいろ話を聞くと規制は多い。
今回。驚いたのはニューヨークと川を渡って対岸のニュージャージーのタクシー事情である。マンハッタン島(ニューヨーク)でタクシーを拾ってニュージャージーに行こうとすると乗車拒否されることが多いという。たしかに、ニューヨークのタクシーは島の中でぐるぐる回っても十分元が取れそうなくらいに利用者の数は多そうだ。イギリスでもそうだが、だから日本とは違って長距離乗車は嫌われるというのはもっともだろうと思った。
しかし、実際はその理由はそれだけではない。州によってタクシーの免許が違うために、マンハッタンからニュージャージーまで行くとニュージャージーで人を拾うことができないのだという。だから、多くの人がニュージャージーからマンハッタンに通っているにもかかわらず、タクシーはマンハッタンからニュージャージーまで行くことを嫌うという。
政府による規制が非効率を作り出しているいい例だろう。
話が具体的で細かくなりすぎた。
QE2は失敗であったとかいう議論以前に、個人的にはそういった面をもっと見ていく必要があると思っているのだが、どうだろうか?
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