なぜ格差は広がるのか?  | ロンドンで怠惰な生活を送りながら日本を思ふ 「NY 編」

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ロンドン・東京そしてNYといつの間にかいろんなところを転々と。海外なんて全く興味なかったし今もないという予想外の人生ですがそれでも少しでも何かを伝えていければと思っています。よろしくお願いします

なぜ格差が広がるのだろうか?

これはもちろん、日本だけでなく今先進国でかなり広く見られる現象である。日本だけがおかしいわけじゃないし、まして小泉改革が問題だとか言っている人はもっと冷静さを取り戻したほうがいいだろう。(過去参考記事→格差社会を数字で検証


当然ながらグローバル化というのはひとつの原因として挙げられる。このブログでもいつもそれを理由に挙げてきた。

しかし、もうちょっと深く考えてみよう。

まずはこのグラフ(Macro ManiaのDespite Economy, Americans Don't Want Farm Work より)

ロンドンで怠惰な生活を送りながら日本を思ふ

少なくとも今回のリーマンショックの前からミドルスキルの仕事が大きく減っているのが伺える。一方で、ちょっと意外かもしれないが、高スキルのみならず低スキルの仕事の需要はどんどん増えていることもわかる。そして、その傾向はリーマンショック後の不況で大きく顕在化した。

ちなみにこの動きは世界中で広がっているという。だから、これはアメリカのグラフだが、おそらく日本でも同様のことが起こっている可能性は高い。

なぜだろうか?考えてみたい。

まず、高スキルの仕事の需要が増えているのは言うまでもないだろう。

高齢化や医療技術の進歩・医療への需要の高まりから医者が不足しているのは日本だけではない。世界経済の一体化によってモノの移動・人の移動がどんどん活発化することによってスーパー経営者・デキるビジネスマンなどへの需要を高まっている。また、エンジニアなどの人材不足も指摘されているところだろう。(この背景は科学技術の進歩かな?)

また、先進国において低スキルもしくは低賃金の仕事の需要が増えているのもある程度想像できる。

高齢化・核家族化・都市への人口・全産業に占めるサービス業の割合の上昇から低スキル/低賃金の仕事の需要の上昇は当然と言える。実際、そういった職の多くでは日本でも人が足りてない状態と言われている。


また、低スキルとはいえない面が強いと思うが、介護士や保育士や看護士などのきつい割には比較的低賃金の職の人手不足などがイメージされる。もしくは、外食産業などもそうだろうか。

では、ミドルクラスは?

IT技術の発達などによって事務員や営業マンといった仕事はかなりの部分がIT化されて必要がなくなっている。また、いつも出てくるが工場やバックオフィス機能の新興国への移転も(低スキルの仕事のみならず)ミドルスキルの職の需要を先進国で減退させている原因だろう。

また、政府の規制(資格なども含む)や労働組合などによって守られてきたミドルクラス層の労働者の既得権益が奪われていることもこの層の没落に拍車をかけているはずだ。

格差広がりは労働に対する需要の変化が原因といえる。これが世界的な流れである以上は押しとどめることは難しいだろう。今後は格差はますます広がっていくのかもしれない。


こういった労働市場の変化も大卒の若者が大卒らしい仕事に就けないということの理由のひとつでもありそうだ。


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