最初が大事 | ロンドンで怠惰な生活を送りながら日本を思ふ 「東京編」

ロンドンで怠惰な生活を送りながら日本を思ふ 「東京編」

ロンドン・東京そしてNYといつの間にかいろんなところを転々とそしてまた東京に。海外なんて全く興味なかったし今もないという予想外の人生でした。今は東京に戻りしばらくお休みしていましたが少しずつ再開してみようかと思ってます。よろしくお願いします

人生何事も出だしが大切だ。大器晩成という言葉もある。もちろんそれは大いにある。逆転も人生には何度もある。しかし、はじめが肝心というのは多くの場合あてはまるだろう。(若造のくせにえらそうかな。でももうおじさんの分類なのかな僕も・・・)


今日はいつも紹介するブログstumbling and mumblingから。クリケットプレーヤーについて(イギリスの野球みたいなもんです)要約してみたい。

http://stumblingandmumbling.typepad.com/stumbling_and_mumbling/2010/11/luck-earnings-and-cricket.html


クリケットプレーヤーの1950年から1985年の傾向を調べた結果、選手のキャリアの初期の幸運が長期的なよい結果をもたらすことがわかったという。


ホームでデビューした選手は海外でデビューした選手よりもバッターでは33%生涯年収が高い。投手は18%低いけど。


さらに、選手のデビュー戦の成績が生涯成績に強く関係することも観察されている。

もちろん、いいプレーヤーは最初の試合で活躍する傾向が強いという反論もあるだろうが・・・。(以下続くがここではクリケットの選手の例だけとりあげる。)


という話。ちょっとキレがない気もするが、ホームデビューのほうが最初にいい結果を残しやすい。そしてその後の人生も波にのってうまくいくと。

野球やサッカーだとどうなんだろうか。統計や研究はないんだろうか。

あの瞬間、あのゴールを決めていればとか、あそこであの打球が抜けていれば・・・。その選手の人生も変わったかもしれないなという話はよくある。


しかし、やっぱり出だしが大事だと僕は思う。出だしがよければ、自信がつく。そして自分に目をかけてくれる人が出てくる。チャンスもより与えられる。

ただ、その出だしはひょっとしたらただの運かもしれない。その運をつかみ、さらに努力する。そして成功の可能性が開けていく。もちろん、運だけだったらいつかダメになるだろうけど・・・。


努力は残念ながら特に社会においては成功の十分条件ではない。必要条件だ。(たまに努力なしで成功する人もいるが・・・)そこに運の要素が加わる。しかし、やはりできるだけ早い時期にその運を掴んだほうがいいのは多くの社会人が感じていることじゃないだろうか。


成功といえば大げさすぎか。もっとシンプルに考えてみよう。

就職。たまたま最初にいい会社に入れば・・・。人生は悩みなく楽しく過ぎていく。

しかし、最初に入った会社が変な会社だったら人生は楽しくないし、いろいろとその先の苦労が待っているだろう。


ここで重要なことは最初(学生)の時点で集められる情報は限られるし、同じ会社でも上司や先輩によってまったく雰囲気も違うだろうし向き不向きや相性もあるだろう。そういったことは自分で決められないという点だ。

もちろん、悪い環境でも努力すれば報われる可能性が高まる。しかし、それだけでハンデを背負ってしまうのは事実だ。じゃ、最初の会社選び。それは自己責任だ。しかし、そう考えるならば100%自己責任とは必ずしも言い切れないだろう。


どういう家庭に生まれるかも同様だろう。親からどういうものを受け継ぐかということも人生を大きく決める運の要素かもしれない。


要は最初は大切だが、その最初ほど運で決まる要素も大きいと言うことを忘れてはならない。ということだ。人生というのは本当に複雑だし運と言う要素に左右されてしまう。


もちろん、名声や地位・金銭的な豊かさを得たからと言って幸せとは限らない点も大切だけれども。


あまりに複雑なのが人生なんだなあと思う。同時に思うのは、だからやっぱ政府がこの問題を扱うのは難しすぎるいうことだ。


なぜなら、人生が運に左右されるからといって政府がいちいち「あなたの人生にどんな不運があったかを判定して再分配しましょう」ということは決してできないからだ。


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