安易な官僚批判 | ロンドンで怠惰な生活を送りながら日本を思ふ 「東京編」

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ロンドン・東京そしてNYといつの間にかいろんなところを転々とそしてまた東京に。海外なんて全く興味なかったし今もないという予想外の人生でした。今は東京に戻りしばらくお休みしていましたが少しずつ再開してみようかと思ってます。よろしくお願いします

日本の政治で常に物事がうまく進められないと批判されるものそれが官僚だ。最近の民主党の安易な官僚批判は本当にあきれて物が言えない。エリートとしてまた日本をひっぱる指導層として批判の対象となるのは仕方ないのだろうけれども。そういえば、麻生首相も官僚政治の打破とか叫んでたなあ・・・。僕は以下の3つの点で安易な官僚批判が何もうまないと考えている。


 ①このところの民主党による官僚批判は激しさを強めている。ばら撒き同様に官僚の力を奪い取ればすべてが解決する。官僚よりも政治家のほうが優秀で政治家が物事を決めればすべてうまくいく。などなど。本当にそうなんだろうか?政治家が1から10まですべてのことをわかっているのだろうか?じゃあ、民主党が政権をとったら国会の答弁は官僚に一切作らせないというのか?細かい数字や実際にどう運用していくかというところまで政治家がつめるというのか。政権を担当してすぐに官僚の手伝いもなく物事が進められるというのだろうか?あーー。まとまってないですが、もう疑問が山ほどわいてくるわけです。


 ②それ以上に問題なのは民主党の支持母体には同じ公務員である官公労や日教組、自治労などがある。そんな民主党に本当に官僚改革/公務員改革ができるのか?という単純な疑問。たぶんできないんじゃないかなあ。


 ③後はよく日本は官僚の指導によって経済発展をとげたなんていっていますがこれって本当なのだろうか?それって社会主義のことなのか?やっぱり基本的には民間の努力によって日本の経済発展は遂げられたのではないでしょうか。(根拠薄弱ですし異論も多いとは思いますけれども)ただ、実際経済学の研究者の間ではそういう意見もかなり出ているみたいではあります。


なんか、今日も怒りに任せて書いた部分もあってかなりまとまりがないですね。

後、それよりも心配なのは安易な官僚批判が行われることによって官僚になって国家を変えようという気概のある人材が減ってしまうことが心配です。実際、過去数年、官公庁は人材の確保にかなり手間取ったみたいです。優秀と思われる人間はみんな外資外資でしたから。まあ、それはそれでいいのかもしれませんけど。

 実際は官僚批判を繰り返しているマスコミのほうがよっぽどか給料もいいわけで。官僚として栄達を極めた人間が(優秀な人も省庁内での政治がうまかった人も両方でしょうが、そんなのは民間でも海外でもどこの世界でもかわらない)天下りによって生涯年収の帳尻をあわせることがそんなに問題なのでしょうか?それよりも自治労とかに入っている小役人の天下りのほうがよっぽどか問題だと思いますが、民主党にそんなことの改革はできないでしょう。


 おっと、長くなってしまいました。とにかく安易な官僚批判は終わりにしてほしい。もちろん民主党も具体的な案もだしているようですが、なにかとあれば官僚政治の打破というその了見は理解不能ですし、官僚をいきなりはぶいてどうするのか。それよりも官僚をしっかり使いこなしますとでも言ってほしいものです。