今日のタイトル

以前,娘は大嫌いだった。


病気で倒れる前のお話だが…

何か身の程知らずのことを言い出したとき

つい「かえるのこはかえるだよ」などと

娘のやり気をつぶしていた私…


私の中に「謙虚であれ」という基本があるため 

今考えると

それを押し付けていたのだ。


先日,締め切りぎりぎりに

卒業文集を提出した娘が言った。

「文集の題は『蛙の子は蛙』にしたよ」


中学の3年間で

最も考え方が変わったことが

「蛙の子は蛙」

なのだと。


「中学に入るまでは,この言葉に反発してたけど

 今は,そう思えるようになった。

 アタシの中で,3年間を象徴する言葉だから」


自分自身を知ることができた。

と言えば,聞こえが良いが

ある意味,あきらめたのか…


少しだけ追求してみたら


「自分の夢はあきらめてないよ。

 だけど,アタシにだって,何でもできる,みたいな

 気負いが取れたのかも。」


多くのものを失ったが

得たものの貴重さは

失ったものよりも,何倍も大きなものだった。