仁の学問「心学」仁民 

 

四書五経「孟子」の言葉に「仁民」がある。

 

「民に仁する」という。

 

「親を親しみて民に仁し、民に仁して物を愛す」

 

意味は「親族と親しみ、そこで感じた心から推し量って、

 

民に仁を施し、民に仁を施した心で物を愛する」である。

 

自分以外の身内を含め、周囲の人間に仁の心を以って慈しみ、

 

互いに和み合うこと。聖徳太子の憲法十七条にも「民に仁」が

 

あり、出典はここにある。

 

特に上に立つ人間こそ、この仁は必要不可欠の心。

 

自分も人間、周囲も人間、同じように感情を持つ。

 

常に相手の立場を思い、慈しみ、和み、支え合う心。

 

贔屓や差別、いじめや中傷などの悪心を持たず、

 

仁の心を以って和み、世を平かにすることが大事。

 

世界の平和は一人ひとりの心から始まる。