心学「お辞儀」

 

家庭内外でのお辞儀を観れば、親や身内の躾がわかる。お辞儀を知らない子はその子の責任ではなく、その子に躾をしない親や身内に問題がある。

 

もし、お辞儀を知らないまま社会に出れば、恥をかくのは本人とその親や身内になる。「礼儀を知らない」「挨拶もできないのか」などと悪評がつく。また、敬語や丁寧語も知らないと同じように評価が下がる。

 

現代の親自体がその親から習っていない。戦後の教育体制が礼法や倫理道徳を避け、進学向きの勉強が中心になり、人間教育から離れている。

 

かつて人間教育は家庭が中心で行われて来た。箸の上げ下げ、掃除や洗濯の手伝い、家庭の仕事や用事は子供もしなければならない時代が長かった。最近ではほとんどが機械化や電化され、手伝う部門が少ないかもしれないが、できるだけ手伝わせる方が本人の為。

 

社会に出ても恥をかかないように丁寧なお辞儀や挨拶は教えよう。深いお辞儀の姿勢、ゆっくり丁寧に話す。礼法などの書物を読み、親子共々「相の教育」に励もう。

 

親や身内が手を抜けば、最終的には親や身内の評価になり、家族が悪く批判される。