心学「逆恨み」

 

人間、親切心で助言した場合、反対に余計なお世話と言われ、逆恨みを受ける時がある。本人はそのつもりでもないが、相手から見れば余計なお世話に感じることがある。

 

余計と思っても相手を傷つけず感謝の言葉を述べる徳のある人間なら良いが、自分が傷つけられたと勘違いをして、逆恨みの感情で食って掛かって来る人間も少なくはない。

 

逆にその時は助言をした人間の修養になり、その逆恨みに反発することなく、その人間の心を観ることである。その心は誰しも持ち易く、感情によって口から出易い「負」の言葉になる。

 

心の成長に必要な助言を拒否する人間の器は小さく、心の器に入れ込むことができない。その感情が逆恨みになって人間関係に支障を来す。

 

それでも必死に生きている相(すがた)を「仁」の心で包み込み、寛容性を以って、自分の心に修めることである。恨みを買っても、心では買わなければ良い。その反対にどうして善の言葉を恨む心があるのかを学ぶことで自分自身の成長につながる。