御会式奉読 申状の全文 通解 日有上人申状。 | 諸宗 破折

諸宗 破折

私鬱将軍が、日蓮正宗の法華講の一信徒としての活動や
SNSでの論争やその所感 仏教書籍の紹介など赤裸々に綴るブログです。 コメントお待ちしてます、

御会式奉読の申状の全文  書き下し  と通解
記事を書こうと思います。
漢文は 後に追記するかもしれません、
御会式の、順番なので
日有上人 日蓮大聖人 日興上人  日目上人 日道上人 日行上人の申状にします。立正安国論は解説がいろんなものが出ているため省略させていただきます。  おすすめ書籍は日顕上人が夏期講習で講義された立正安国論がおすすめです。

底本 富士宗学要集八巻 国諌    御会式奉読立正安国論並御申状付通解
 
日蓮聖人の弟子日興の遺弟日有誠惶誠恐(せいこうせいきょう)謹んで言(もう)す。
 殊に天恩を蒙り、且つは諸仏同意の鳳詔を仰ぎ、且つは三国持法の亀鏡に任せ、正像所弘の爾前迹門の謗法を棄捐(えきん)せられ、末法適時の法華本門の正法を信敬(しんぎょう)せらるれば、天下泰平国土安穏ならしめんと請うの状。

 副(そ)え進ず
 一巻 立正安国論 日蓮聖人文応元年の勘文
 一通 日興上人申状の案
 一通 日目上人申状の案
 一通 日道上人申状の案
 一通 日行上人申状の案
 一、 三時弘経の次第

 右、謹んで真俗の要術を検(かんが)えたるに、治国利民の政は源内典より起こり、帝尊の果報は亦供仏の宿因に酬(むく)ゆ。而るに諸宗の聖旨を推度するに、妙法経王を侵され一国を没し衆生を失う。庶教典民に依憑して万渡を保ち、如来勅使の仏子を蔑ずる。緇素(しいそ)之れを見て争(いか)でか悲情を懐かざらんや。凡そ釈尊一代五十年の説法の化儀興廃の前後歴然たり。所謂(いはゆる)小法を転じて外道を破し、大乗を設けて小乗を捨て、実教を立てて権教を廃す。又迹を払って本を顕わす、此の条誰か之れを論ずべけんや。況んや又三時の弘経は四依の賢聖悉く仏勅を守って敢えて縦容たるに非ず。爰(ここ)を以って初め正法千年の間、月氏には先ず迦葉・阿難等の聖衆小乗を弘め、後に竜樹・天親等の大士小乗を破して権大乗を弘む。次に像法千年の中末、震且には則ち薬王菩薩の応作天台大師南北の邪義を破して法華迹門を弘宣す。将又後身を日本に伝教と示して六宗の権門を拉(くじ)き一実の妙理に帰せしむ。
 然るに今末法に入っては稍(やや)三百余歳に及べり。正に必ず本朝に於いては上行菩薩の再誕日蓮聖人、法華本門を弘通して宣しく爾前迹門を廃すべき爾の時に当たり已んぬ、是れ併(しかしなが)ら時尅と云い機法と云い進退の経論明白にして通局の解釈炳焉(へいえん)たり。寧(むし)ろ水影に耽(ふけ)って天月を褊し、日に向かって星を求むべけんや。然るに諸宗の輩所依の経経時既に過ぎたる上、権を以って実に混じ、勝を下して劣を尊む、雑乱と毀謗と過咎(かぐ)最も甚し。既に彼を御帰依の間仏意快からず、聖者化を蔵し善神国を捨て悪鬼乱入す。此の故に自界の親族忽(たちま)ちに叛逆を起こし、他国の怨敵弥(いよいよ)応に界を競うべし、唯自他の災難のみに非ず剰(あまつさ)え阿鼻の累苦を招くをや。
 望み請う、殊に天恩を蒙り、爾前迹門の諸宗の謗法を対治し、法華本門の本尊と戒壇と並びに題目の五字とを信仰せらるれば、広宣流布の金言宛(あたか)も閻浮に満ち、闘諍堅固の夷賊も聊(いささ)か国を侵さじ。仍って一天安全にして玉体倍(ますます)栄耀(えいよう)し、四海静謐(せいひつ)にして土民快楽(けらく)に遊ばん、日有良(や)や先師の要法を継いで以って世のため法のため粗(ほぼ)天聴に奏せしむ。謹んで言す。
  亨永四年三月   日 有






通解  

日蓮大聖人の弟子日興上人の、遺弟である日有が誠に恐れながら謹んで申し上げます。
ことに天子の恩恵を受けて、また諸仏が同意した御金言を仰ぎ、さらにはインド、中国、日本の三国に弘まったに爾前迹門の謗法を捨て去り
末法の時に適った法華本門の正法を信仰されるなら天下は泰平となり
国土は安穏になります。この望みが叶うことを願ってしたためた状です。
次の書を副えて提出致します。
一巻 立正安国論 日蓮大聖人が文応元年にしたためた文
一通日興上人がしたためた文
一通 日目上人がしたためた文
一通日道上人がしたためた文
一通日行上人がしたためた文
一つ三時弘経の次第  

さて、右の請いについて謹んで出家と在家にわたる最も大切な方途を考えますところ、国家を治め人民に利益をもたらす政治の源は仏教より起こり、また天皇陛下となりえた果報は仏様へのご供養という過去世からの因縁が報いられたものです。ところが、諸宗の教旨を推量するところ経典の王である妙法蓮華経を侵害してるために、一国を滅ぼし、多くの衆生を失うことになります。
また、多くの経典や規範に頼ってあらゆる方策を、尽くしながら、如来の勅使である仏子をないがしろにしています。
正法を護持する僧俗としてこの姿を見て悲しみの情を禁じえません。
そもそも釈尊が説かれた五十年の教えと、化導は衆生の機根や時の前後によってその興廃がはっきりしているのです。
それは小乗教によって外道を破し、大乗教を設けて小乗教を捨てて
実教を立て権教を廃し、また法華迹門の教えを払って法華本門の教えを顕すというものです。
このことわりについて一体誰が異論を唱えるのでしょうか。
ましてや正像末の三時弘経の次第は四依の賢人や聖人が
おしなべて仏の勅命を守った弘通の姿であり、けっしてそれぞれの意向に任せた挙動ではありません。
こうした勅命から釈尊滅後まず正法時代の千年はインドにおいて迦葉尊者、阿難尊者等が小乗教を弘め、その後龍樹菩薩や世親菩薩等が
小乗教を破折して権大乗を弘めました。次いで像法千年の中頃以降
中国において薬王菩薩の生まれ変わりである天台大師が出現され
南三北七の邪義を払って法華迹門の教えを弘めさらに日本において伝教大師として世に出て南都六宗の爾前権教を破折し法華一実の妙理に帰依させました。
そして末法に入っては三百年余りが経過した今まさに日本において
上行菩薩の生まれ変わりである日蓮大聖人が出現され必ず法華本門の教えを弘めて、爾前迹門を廃絶すべき、その時に当たっているのです。
このことは時の上からもまた衆生の機根や教法の内容からもことごとくその進退は経典や論書に明白である以上広狭のあらゆる店で解釈書に明らかです、そうである以上どうして水面に映った月影に心を奪われて、天にある実際の月をさげすんだり、煌々とした日差しに向かって星を求める必要があるのでしょうか?
ところが諸宗の人々は依り所とする経々が時既に過去のものになっているにも関わらず権教に実教混ぜたり、勝れた教えを下げて劣った教えを尊んでいます。これこそ権実雑乱であり、正法をそしる罪科の最もはなはだしい姿です。
そのような邪教に帰依する間は仏もこころよく思われず、聖者も教化を止めてしまいます。諸天善神は国を捨て去り代わりに悪鬼が乱入してくるのです。
その為に国内では親族同士での争いなど仲間であったものと争いが起こり外国の敵が攻めてくるのです。ただ、自界叛逆難、他国侵逼難ばかりではなく、来世は阿鼻地獄の苦しみを累ねて招くことになります。
望みをかなえたく申し上げます。
ことに天子の恩恵を受け爾前迹門の謗法を対治し、法華本門の本尊と戒壇と題目の五字を信仰されるなら広宣流布の金言が国中を覆い闘諍堅固と説かれる蛮族も攻めてきません。よって日本は平和になり天子はますます栄え輝き世の中が穏やかに治まって国民は明るく平和な生活が送れるようになるでしょう。日有は先師の要法を継いで世の為法の為
天子にお聞き入れ願いたくここに申し上げます。
誠に恐れ多いことながら謹んで申し上げます。

永享四年三月                            
                                                               日有