さて、NSR80のOH……………( ̄ー ̄)


少し前に終わってるOHなんですが………



NS-1に使うらしく100ccにボアアップで関東から送られてきたんです。

ふっふっふっ……………( ̄ー ̄)

実は、NSR50や80のOHはもうやめたんです( ̄ー ̄)

純正パーツが廃盤なのでね……………( ̄ー ̄)

やめたことを忘れて引き受けとんねん😭

エンジンは多分古いCRM80のエンジンだと思うんですが、意外とキレイで中身も殆ど痛みは無くて……………

ただ、まずクラッチカバーを外してクラッチを……………

ん?

バランサーのギヤが1山ズレとる……………(=_=)

写真で合いマークの線が見えてないでしょ?



それにクランクR側のサイドシールが奥まで入ってない……………(=_=)

写真でケースから3mmほど出っ張ってますやろ……………

ここはつらいちでないとまずいんですよ( ̄ー ̄)



クラッチカバーのGKか緑だったので、一度OHはやってます。

古いのはGKか黒なので……………

なんで、オイルシールが浮いてたのかは後でわかりました。

まあ、手慣れたエンジンなので、3時間ほどで終わらせたんです。

パーツ交換もベアリング類とオイルシールを全て交換しただけで、ミッションもガタはなかったのでそのまま組み付けましてん。

クランクL側のオイルシールが当たる部分かかなり段付きを起こしてますが、これはオイルシールの位置を少し変えてあげれば問題なく使えます。

で、最後にオイルシールを入れたんです。

クランクR側にはオイルシールとクランクの間にボスが入ってます。

このボスにオイルシールの段付きが見られました。


これですわ。

オイルシールが奥まで入ってなかった理由は……………(=_=)


この段付き部分をずらすためにオイルシールを浅くしたんでしょうね( ̄^ ̄)



クランクL側はオイルシールの打ち込みに結構余裕があって、規定値より奥にも手前にもできるんですが、R側はきっちり規定値に入れるもんなんです……………( ̄ー ̄)

こんな事せんでもボスを新品に変えるやろ?……………( ̄ー ̄)

メーカーがR側だけこのボスを使っているのはR側はクラッチと連動してるので、摩耗でクランクが痛まない様にとの配慮でしょうね(`・ω・´)

で、もひとつこのお客さんから頼まれてたのが、このエンジンはCRМのエンジンなので、このままNS-1に載せるとチェンジが逆になります。


いわゆる逆チェンジにね……………( ̄ー ̄)


で、シフトドラムをNS-1用に入れ替えて欲しいとNS-1のシフトドラムとミッションが同封されてたんです。


ところが、ぎっちょん……………


実はNS-1のシフトドラムはCRМには使えないんです。

左がCRМで右側がNS-1なんです。
CRМはNSR50と同じなので、NSR50のをバイク屋さんに注文に行ったんですが……………

余裕で廃盤でした(^_^;)

まあ、ペダルの方で調整してもらうことに( ̄ー ̄)

で、ミッションもNS-1のを使って欲しいとの事だったんです。


なぜかはわかりませんよ……………( ̄ー ̄)


でも、却下しました……………( ̄ー ̄)


下のがNS-1のギヤレシオなんてす。


こちらはCRМのギヤレシオ( ̄ー ̄)


NS-1の1速がかなりローギヤで、おまけに5速6速が離れてます。
この状態で100ccにボアアップすると1速で竿立ち状態になりますし、5〜6では離れすぎて伸びが悪くなるんです。

NS-1だけ変わったギヤレシオなんですよ。


まあHONDAも何か考えがあってやってるんでしょうけど、変わったギヤレシオなんです。


なので、ミッションの入れ替えは却下したんです。


100ccにボアアップしてポート加工、ヘッド加工、ヒデハルのチャンバーを取り付けてノーマルミッションでも150km/h程度は出るんです(`・ω・´)


お客さんは信じて無いでしょうけどね(-。-)y-゜゜゜



ヒデハルエンジニアリング