山本太郎さんの街宣の切り抜き動画で、核武装論者と論争をした様子を切り抜いたものがありました。サムネイルだけ見て、中身は見なかったんですが、ちょっと思いつくことがありました。

 

日本には核武装が必要だと言う人は、核兵器のどこに魅力を感じているんでしょうか。

 

核兵器の魅力を知るのに、一番わかりやすいのは、朝鮮戦争の時のマッカーサー将軍の経験だと思います。

 

北朝鮮と中国の連合軍に対して、アメリカ軍は敗走を重ね、朝鮮半島の南端まで追い詰められました。

 

要するに手持ちの通常兵器では太刀打ちできず、全滅の危険にさらされたわけです。

 

ここでマッカーサー将軍は、核兵器を使いたいという気持ちになったようですが、これはわかります。このまま行けば負けるので、何とか逆転する方法はないか考えるのは当然でしょう。

 

核兵器は拠点を破壊するだけで、広範に展開している部隊を全滅させられるかはわかりませんが、何も手段がない時には、実際にどのように役立つかは別にして、強力な武器なら何でも手に入れたくなるんじゃないでしょうか。

 

今の日本の核武装論者は、このように攻撃されて全滅の危険にさらされた時に、どうせ死ぬなら相手のいくらかを道連れにして華々しく散ってやろう、みたいな発想なんでしょうか。そうではない気がします。

 

憲法9条の改正と同じで、平和主義者が支配していた領域を奪還して、国家主義者の支配権を確立することが目的じゃないかと感じられます。

 

核武装は、核兵器だけは二度と使ってはいけないと言う平和主義者がいるために、持ち出されている感じがします。

 

北朝鮮は、核兵器を持つことで、アメリカに譲歩させることに成功しているので、ここでは実戦使用じゃなくて、威嚇として効果を持っています。

 

これと同じことがしたい可能性もありますが、核弾頭は中国に向けることはできても、アメリカに向けることができない(やろうとするとその前に潰される)ので、中途半端な形にしかなりません。

 

右派や保守派が、自分たちを軍事的に守ることに並々ならぬ関心を持っているために、政治家は安全保障政策を考えて掲げる必要があるようです。

 

一般人の僕は、単に重武装にすると、生産的な役に立たないもの、破壊しかしないものに膨大なお金をかけることになって、国民生活が貧しくなるので、やりたくないなあと思います。