みぶきえみです。
前のお話
以前も触れた、いとこのY。
私にとっては、本当の弟と同じだ。
彼は、決して幸せな幼少期を
過ごしたとはいえず
家族との縁も薄かった。
私たち家族と
兄弟同然に育ったことからも
推測できるだろう。
その彼が、結婚し
家庭を持ち父親となった。
彼にとっては、初めての
「家族」という絆だっただろう。
妻とはとても仲が良く
幸せだったことは疑いようがない。
けど、妻を亡くすことで
彼の人生は一変した。
もちろん、長い闘病生活を
過ごした彼女は
大変だっただろうし
お兄さんやお母さんの
気持ちは、計り知れない。
けど、私が最も心配だったのは
残されたY。
死別の悲しみや苦しみは、話すこと
語ることが効果があるといわれる一方
男性はそれが苦手だ。
私の小さな力では
彼を癒すことはできない。
けど、ほんの1mmでも
何かできることはないのかと
思わずにはいられなかった。
そして、看護師時代に学んだ
グリーフケアをもう一度学び直したい
という気持ちになった。
そして、グリーフケアを学ぶ中で
自分の言葉で語ることの
大切さを改めて感じることになった。
話すことは、手放すこと。
語ることは、カタルシス。
毎日、ちょっとでも
ささやかすぎるようなことでも
語れる相手になろうと思った。
そして、彼女が亡くなって1年の間
毎日のLINEを
欠かさず送ることになった。
この記事を公開するのは
4月13日、彼女の命日だ。
次のお話